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経済が伸び悩むが、人材は不足する日本社会

1: 日本企業を支えていた「安くて優秀な女性パート」は今後、正社員化し減少する
2: 団塊世代がいよいよ後期高齢者となり引退。サービス業、飲食業など不人気業界を下支えしていた人材の枯渇

これらは当然、そうなるでしょうね。。。

国全体としての労働力の確保対策としては

1: 外国人材の活用

2:AI、ロボット、ICT活用による省力化

3:大企業でくすぶっている人材の退職(いわゆるリストラ)と他業界への転入の促進のための法改正、補助金、税優遇措置の実施

4:そもそも人材獲得できない産業の切り捨て=競争力のある産業への人材流入を促進

5:「副業の促進」により、一人の才能を複数企業で「シェア」することで補う

こういったことが思い浮かぶ。

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1: は技能実習制度などですでに進行中。

2:はロボット先進国製造の先進国である日本が本気で導入し始めれば、かなり進展するように思う。

そのきっかけは「外国人材(留学生バイト含む)が来なくなる」そして上述の「主婦パート」「高齢者バイト」の人材市場からの退出、でいよいよ本当に人材獲得が厳しくなった時かと思う。

3: も先日、某保険会社が、子会社の介護施設へ大量の人員異動を行い話題となった。

一部には「新たなリストラ手段」と騒がれたが、ネット化が進み人員過剰気味の保険業界から常に人手不足が叫ばれている介護業界への人材異動は不可避であり中長期的に続く流れであろう。

4:は現在、人手不足を外国人材で補っている業界などがあり、国はいくら技能実習制度の問題が叫ばれても、これを止める気配がない。

しかし、ここまで世界中で問題を指摘されれば、今後の一層の技能実習制度の拡大は常識であれば難しいであろう。

そうなるといよいよ、農業、食品加工業、一部製造業など実習生頼りの業界は日本での操業が厳しくなっていくかもしれない。

5:の副業促進、フリーランスで働く人の増加、で有能な人材を使いまわそう、という案は建設的ではあると思うが、実際、そのような「一社では収まりきれず、他社にも求められる能力」を備えた人材が今の日本でウジャウジャいるか、というと、従来、「新卒から定年まで」一社で勤めることこそ美しい、という価値観でやってきた社会が激変するとは思えず、よほどフリーランスや副業に対する税制優遇や補助金があって「やらなきゃ損」くらいになってからでも10年くらいは経たないと日本全体の労働力不足を補うほどに効果は出ないような気もするが。。。

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いずれにしても、現在ですらあちこちで人材不足が叫ばれる日本は複数の施策を試していかないと大変なことになるのは記事にある通りであろう。

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