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第799回「豊田英司の"今日のベトナムニュース解説"」付加価値税を年末まで10%→8%に引き下げる法案が浮上

本日の記事:
「景気浮揚のために付加価値税削減を提案」
原題:
" VAT cut proposed to prop up economy "

記事リンク:https://english.thesaigontimes.vn/vat-cut-proposed-to-prop-up-economy/


(写真:税務署で税金支払い手続きをする人々の様子)


【本日のポイント】

(1)ベトナム財務省の税務政策局は、消費と経済成長を刺激するために、特定の商品やサービスのVATを10%から8%に引き下げることを提案しました。

(2)現在課税されている商品・サービスについてVATを2ポイント引き下げるか、すでに過去の引き下げの恩恵を受けている品目を除外しながらVATを引き下げるかの2つの選択肢が検討されています。

(3)企業や在ベトナム欧州商工会議所は、VATの引き下げがインフレの管理、投資の促進、企業と消費者の双方にとって大流行後の回復を助けることになると考えています。

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【解説】

アジアゲートベトナム代表の豊田です。

さて、今日の記事について。

ベトナムは昨年、コロナ後の景気浮揚策として付加価値税、日本でいうところの消費税を10%から8%にしました。

結果としてベトナムの財務省は、約38.9兆ドン(約2200億円)のドンの経済浮揚効果があったよ、と言っておりました。

経済規模が10分の1くらいのベトナムですから日本でいえば2兆円くらいの経済効果があった、という感じなので、実際にそうか、というよりも、財務省的には「効果があった」と言ってるわけです。

で、飲料業界など、結構、「2023年も引き続きやってよ!」という声があったそうで、今年も7月1日から12月31日まで実施されることが政府内でも提案されており、おそらく可決するでしょう。

一時的に消費税を下げれば、その間に高級品を中心に消費が進むのは行動心理学的にも当然でしょうから、まぁ、いいことです。

ただ、当然、他の税金、特にザルのようなローカル企業に対する法人税の徴収などは厳しくなるだろうな、とは思いますが。

日本なんて消費税は絶対下げられない、むしろ虎視眈々とあげることを狙ってるのが見え見えですから、ベトナムの方がよほど経済の動きを見ながら柔軟な政策をしてますよね。

以上 豊田英司
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