第864回「豊田英司の"今日のベトナムニュース解説"」物流関係会社社員が荷物を横領し逮捕
本日の記事：
「ホーチミン市のフォワーダー会社社員2名、95,000ドル相当の携帯電話の横領で起訴」
原題：
" 2 forwarding staff members charged with embezzling phones worth $95,000 in Ho Chi Minh City "
【本日のポイント】
（１）ベトナムのフォワーダー会社の従業員2名が顧客からの荷物（主に携帯電話）を横領していたとして逮捕された。被害総額は約９万５千ドル（約1400万円）
（２）自社で輸送を行うわけではなく、輸送自体は他社が行うので、その辺りの隙間を狙って紛失責任の所在をあいまいにしつつ犯行を繰り返したのかもしれない
（３）ベトナムではかつてに比べれば郵便物の紛失などは減ってきているのは間違いないが、やはり、このようなトラブルを完全に防ぐことはできない。
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【解説】
アジアゲートベトナム代表の豊田です。
さて、今日の記事について。
まぁ、かつては、日本からベトナムに荷物を送ると無事に届くかドキドキしてましたが、最近は国際的な物流会社を使えば、まぁ、ちゃんと届くようになったかなぁ、と思います。
それでも、やはり、こういう事件は頻繁に起きます。
ホーチミン市の警察は先週、会社から総額23億ドン（約9万4709米ドル＝約1400万円）以上の資産、主に携帯電話を横領した疑いで、フォワーダー会社の従業員2人を拘束した、と明かしました。
2人の容疑者はホーチミン市の郊外にある同社の事業施設の責任者に任命され、携帯電話や電子製品の輸出入を担当していたそうで、二人は、その権限を濫用して、その施設に保管されていた多数の携帯電話のバーコードをスキャンして転売したり質入れしたりして携帯電話の売上を着服していたそうです。
記事では、この不正は「かなりの長い期間」、会社にバレなかった、と書いてあるんですが、荷物が何回も何回も紛失していて、当然、この会社にも苦情が殺到していたと思うんですが、そんなにバレないもんなんですかねぇ、、、
今回、わざわざ、「フォワーダー」だと強調しているので、自分たちで物流自体を行っておらず、荷物を運ぶ物流会社さんが紛失したことにするとか、うまいこと責任の所在を誤魔化していたんですかね。
昔に比べたら、荷物が結構ちゃんと届くようになってきたので、最近、こういうタイプの警戒心は抱かなかったんですが、改めて、国際物流のリスクについて考えさせられました。
以上 豊田英司
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