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第987回「豊田英司の"今日のベトナムニュース解説"」妻が新型コロナから回復した日越カップルが20カ国の旅に出る

本日の記事:
「ベトナム人と日本人の夫婦、妻の新型コロナ感染からの回復後に20カ国の旅に出る」
原題:
" Vietnamese-Japanese couple on 20-nation journey after wife’s recovery from COVID-19 "

記事リンク:https://tuoitrenews.vn/news/features/20240514/vietnamesejapanese-couple-on-20nation-journey-after-wifes-recovery-from-covid19/79838.html


(写真:1年間で20カ国を旅行をしているゴー・クアン・ズン(中央)さん、妻のチアキさん(28歳))


【本日のポイント】

(1)仕事に忙殺されていたベトナムと日本の夫婦が、妻の新型コロナ感染からの回復を機に仕事を一時中断し、20カ国を旅する決意をし、5ヶ月前から旅を始めた。


(2)彼らはアメリカや南米、アフリカの14カ国を訪れ、特にマダガスカルが印象的だったと語る。

(3)旅行を通じて得た最も貴重な宝物は、広がる知識や豊かな経験、そして深い感謝の気持ちだった。訪れた場所での出会いや、地元の人々からの親切な支援に感謝し、人々とのつながりを大切にしている。

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【解説】

アジアゲートベトナム代表の豊田です。

さて、今日の記事について。

ITエンジニアとして多忙を極めていた日越カップルのご夫婦が、奥様の新型コロナへの感染、そして回復を機に、1年間限定で20カ国を回る旅に出ている、という記事です。

正直な話、日本では時々、聞くような話ですが、最近、ベトナム人の方々からも、こういった「社会人になってからの自分探しor自分見つめ直し」を目的にしたバックパッカー的な旅行をしている、とか、する予定だ、みたいな話をよく聞くんですよね。

やっぱり、豊かになってきた、というのもありますし、結婚や出産をする年齢が高くなってきていることも影響しているのかな、と思います。

ほんの10数年前、私がベトナムに来たばかりの頃は、やっぱり、多くの女性は25歳前後で結婚して、すぐに子供が産まれる、みたいなのが、かなり「望ましいルート」として、厳然として存在していたように思いますが、昨今は、その辺り、人によって自由になってきたなぁ、と思います。

結婚自体もしない人が増えてきましたし、結婚する年齢も30歳前後くらいになってきているような気もします。

素晴らしい旅になることをお祈りしています。


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【記事の日本語訳】


ベトナム人と日本人の夫婦、妻の新型コロナからの回復後20カ国の旅に出る

ベトナム人と日本人の若い夫婦が、妻が生死の境をさまよったCOVID-19から回復した後、青春の1年間をかけて20カ国を旅することを決めた。

夫のベトナム人情報技術エンジニア、ゴー・クアン・ズンさん(29歳)は、妻で日本人コンサルタントのチアキさん(28歳)がこの病気による生死の境を乗り越えた後、この計画について話し合った。

そして2人は、毎日午前8時から午後9時まで働くことが多かった長い期間に一時的な終止符を打つため、5ヶ月前にこの計画を実行することに合意した。

アメリカ、メキシコ、コロンビア、ボリビア、ペルー、チリ、ブラジルなど14カ国を旅した。

夫妻が最近訪れたのはマダガスカルで、アフリカ初訪問となる。

生死の境をさまよった末の決断

ドゥンは、2021年10月にベトナムで結婚式を挙げた直後、千秋がCOVID-19で重い病気にかかり、呼吸困難で入院を余儀なくされたと語った。

千秋は2週間にわたって治療を受け、その間にドゥンは妻が生死の境をさまよったのを目撃したが、最終的には回復した。

その後、千秋は日本に戻り、仕事を再開した。

夫婦の過去を振り返ってみると、千秋がCOVID-19に感染し、危篤状態に陥るまで、夫婦は毎年仕事に没頭し、周りのことは何も考えていないように見えた。

この重大な出来事によって、ズンは自分たちが築いてきた生活を見直すようになり、仕事を一時中断し、貯蓄を使って旅に出る決心をした。

「青春を謳歌するために、1年間仕事をやめることにしたんです」とズンは言った。

夫妻は、仕事を続ける代わりに旅行計画を進め、家やその他の資産を購入するためにお金を貯めた。

彼らは1年間の旅にかかる費用の見積もりを計算し、旅行計画終了後1年間は自分たちを維持できるように予算を組んだ。

また、旅行中に発生するかもしれない不測の出費に備えて、少額を積み立てておいた。

「私も妻も贅沢な財産は必要ありません」と夫は強調した。

「家も車も後で手に入れられるものであり、私たちの旅行計画がそのような買い物に大きな影響を与えることはない。

「しかし、私たちの若さとエネルギーは、一度使ったらお金では取り戻せない。

さらにドゥン氏は、以前は夫婦で2~3時間の散歩に出かけたり、人里離れた場所に探検に出かけたりしていた。

これから10年後、20年後と年齢を重ねるにつれて、そのような冒険をするほどの健康状態は保てなくなるかもしれない。

感謝の気持ちと最高の居場所

ドゥンは、夫婦が旅を続ける中で得た最も貴重な宝物は、知識の広がり、豊かな経験、そして深い感謝の気持ちだと打ち明けた。

歴史から文化、人とのつながりまで、訪れた先々で豊かな知識を得たという。

人種差別や男女差別など、先住民コミュニティが直面する課題への理解も深まったという。

「百聞は一見に如かず 」とズンは言う。

「現地の人々が日々行っていることを目の当たりにすることで、本やビデオで説明されていることよりも、より明確に彼らを理解することができる」。

旅行中、夫妻はしばしば日本やベトナムでの以前の生活を振り返り、自分たちが 「世界の他の何百万、何十億の人々よりも幸運である 」ことに気づいたという。

「私たちはそれぞれ、安定した社会に生まれ、学校に通い、仕事に行き、自分の願望を追求する機会を得たことに感謝しています」とズンは語った。

夫妻はまた、旅先で見返りを期待することなく、無私の心で自分たちを助けてくれた見知らぬ人たちの親切にも感謝の気持ちを伝えた。

ズンは、こうした出会いが自分たちの旅を特別な経験で豊かにしてくれたと強調した。

ドゥンもチアキも、南米にそびえ立つ6000メートル級のアンデス山脈など、旅の思い出をリストアップしている。

しかし、彼らが理想的だと考える場所も数多くある。

住む価値のある場所とは?ズンは、そこに住む人々だと答えた。

これまで14カ国を旅してきたふたりは、息をのむような絶景に感嘆するだけでなく、フレンドリーで親切な人々との温かい出会いも大切にしてきたという。

ブラジルでは、宿泊施設のオーナーが無料で宿泊を提供してくれたり、タクシーの運転手が住民や観光客に無料で医療サービスを提供する公立病院まで案内してくれたりと、地元の人々に助けられることが多かったという。

また、旅の途中でバスの中に置き忘れたカメラを返してもらったことは、忘れられない思い出となったようだ。

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以上 豊田英司
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