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第1036回「豊田英司の"今日のベトナムニュース解説"」定年退職した日本人がハノイでベトナム学の修士号を取得

本日の記事:
「定年退職した日本人がハノイでベトナム学の修士号を取得」
原題:
" Japanese retiree earns master’s degree in Vietnamese studies in Hanoi "

記事リンク:https://tuoitrenews.vn/news/education/20240722/japanese-retiree-earns-masters-degree-in-vietnamese-studies-in-hanoi/81085.html


(写真:ハノイにある日越大学からベトナム学の修士号を授与される加藤さん)


【本日のポイント】

(1)加藤ミツルさん(61歳)は日本企業を定年退職者した後にハノイ国家大学傘下の日越大学からベトナム学の修士号を取得しました。

(2)加藤さんは、ベトナム人労働者の状況に関する修士論文を発表し、日本とベトナムの労働者支援に関する重要な提案を行いました。

(3)将来の目標として、加藤さんはベトナム学または日本学の博士課程への進学を希望し、両国の労働者支援の架け橋となることを目指しています。

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【解説】

アジアゲートベトナム代表の豊田です。

さて、今日の記事について。

日本企業でベトナムに駐在されていた加藤さんがベトナムの大学で修士号を取得された、というニュースです。

ベトナムの大学、といっても、日本の大学連合や日本政府がハノイ国家大学と共に運営している日越大学ですので、全くのベトナムの大学、と言うわけではないとも言えるでしょうが。

こちらの大学の理事を私の大学時代のゼミの先生であり恩師のモンテカセム先生がずっとされている関係で、私も建学前から少しお話は聞いていたので、日越大学の将来に対して明るいニュースかな、と思います。

やはり、欧米の大学院を出るのと違って「ベトナム語の壁」が相当ありますので、ベトナムに長くいればいるほど、「おお、すごい!」と私なんか、驚愕してしまいます。

私も、「ベトナムの人事労務」と言う分野に関して12年以上、これだけに特化して事業を行っているのに、まぁ、自分で言うのもなんですが、日本人の中でも、相対的にはだいぶ多くの経験と情報は持っている方なんだとは思います。

そりゃ、毎日、ベトナム中の人事労務問題の相談が来てますから、いやでもそうなってしまうので、別に自慢にもならないんですけど、、、

私も、いつの日か、ものすごく心と時間とお金の余裕ができたら、こうやって、自分の知識を体形立てて発表したいなぁ、、なんていう身不相応な思いもあるのですが、まぁ、少なくともあと10年は、ベトナム零細企業のオヤジには、そんな余裕はないだろうなぁ、、、と思います笑


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【記事の日本語訳】
定年退職した日本人がハノイでベトナム学の修士号を取得

日本の定年退職者である加藤満さん(61歳)が日曜日、ハノイにあるベトナムの日越大学からベトナム学の修士号を授与されました。

同大学は32名の卒業生に学士号を、36名の卒業生に修士号を授与しました。

卒業生の中で、加藤さんはベトナム文化を学ぶことへの情熱を興奮気味に語りました。

ベトナムの修士課程に入学する前は、東南アジアの国で7年間働いていました。

2004年に初めてベトナムに来て、2008年から2009年までベトナムに住んでいました。

ベトナムのサイクリング・クラブに所属し、ラオカイ省のサ・パ・タウンやイ・ティ・コミューン、ハノイのフオン・パゴダ、フート省のフン王寺など、ベトナム北部の有名な20以上の観光地をサイクリングしました。

「私は多くの国に住み、仕事をしてきました。ベトナムは定年前に仕事で来た最後の国で、ベトナムが大好きなんです」。

ベトナムの文化は家族の愛情を大切にするもので、それは日本の文化と似ています。

2008年からベトナム語を学び始めましたが、特に発音が難しいとのこと。

定年退職した翌年の2022年、加藤はベトナム国家大学ハノイ校傘下の日越大学の修士課程に入学することを決意。

彼は最年長の学生で、クラスで一番ベトナム語が下手でしたが、恥ずかしいとは思いませんでした。若い人たちと一緒に勉強できるので、元気もやる気も出ます。

「私はもう年だし、体力もほとんどありません。ベトナムの若い人たちと一緒に勉強していると、彼らから刺激を受けます。

「若い人たちは頭がよく、情報や知識を素早く理解します。

彼は教室での最初の日々を振り返りました。ベトナム語の聞き取りや書き取りはできるようになったものの、彼にとってベトナム語はまだ大きな課題でした。

ベトナム人の教授があまりに早口で話すので、ついていけなかったこともありました」。

加藤によると、ベトナム語の発音は特に難しい。

加藤は、ベトナム語を聞いたり書いたりすることはできても、流暢に話すことはまだできませんでした。

以前、加藤は日本で契約しているベトナム人労働者の現状と彼らの経験に影響を与える要因に関する修士論文を発表し、大学の論文評価委員会に感銘を与えました。

最大の課題はベトナム語で論文を書くことでした。

しかし、彼は大変な努力をして論文を完成させました。

彼は、日本におけるベトナム人労働者や実習生が社会的弱者であることを発見しました。

彼らは搾取され、正当な利益を守るために多くの困難に直面しています。

そのため加藤氏は、ベトナムと日本の関係機関は、ベトナム人労働者と実習生の日本語上達を支援する適切なプログラムを考案する必要があると強調しました。

ベトナム人労働者の日本への出稼ぎを支援する企業は、ベトナムの規制に合わせてコストを調整し、労働者に負担をかけないようにすることが求められます。

日本政府は、ベトナム人労働者を雇用しようとする現地企業と協力し、労働者のサービス費用をすべて負担するよう求めるべきです。

「私は60歳を過ぎて定年退職しました。私は60歳を過ぎて定年退職し、知識を深め、理解を深め、文化への興味を満たすためにベトナム文化を勉強しています。

「可能であれば、日本に留学や就労を希望するベトナム人学生や労働者をサポートする会社を設立したいです。

「両者の架け橋になりたいですね」。

現在、加藤氏はベトナム学または日本学の博士課程に進学することを希望しています。

ベトナム国家大学ハノイ校のヴー・ミン・ザン科学研修委員会委員長によると、加藤は4年生の時に修士課程に入学したため、修士課程の特待生だったとのこと。

加藤はベトナムと日本で働くベトナム人労働者の研究に熱心だったとジアン氏は指摘。

「当初は、加藤がベトナム語の壁を感じるのではないかと心配していました。2年後、彼はあらゆる困難を克服し、修士論文の提出に成功しました。

修士論文の発表の際、加藤はザン氏に「ベトナムで勉強を続け、日本のベトナム人学生や労働者の就学・労働条件の改善に貢献したい」と語りました。


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以上 豊田英司
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