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第894回「豊田英司の"今日のベトナムニュース解説"」ベトナム北部バクニン省に進出する中国企業

本日の記事:
「中国HGテック、ベトナム北部に5000万ドルの投資計画」
原題:
" China’s HG Tech plans $50 mln investment in northern Vietnam "

記事リンク:https://theinvestor.vn/chinas-hg-tech-plans-50-mln-investment-in-northern-vietnam-d7452.html


(写真:2023年11月16日、北部バクニン省で会談するグエン・フオン・ジアン議長(右)とHGテック社のマー・シンチャン会長兼社長)


【本日のポイント】

(1)中国の光学機器、レーザー、センサー、自動車部品メーカーであるHG Tech社はベトナム北部のバクニン省に5000万ドルを投資し5ヘクタールの工場を建設する予定を発表した

(2)同社代表は現在、バクニン省には多くの中国系メーカーが進出しており、この投資の妥当性に自信をのぞかせた。

(3)北部の産業地帯として拡大するバクニン省は、これまでに中国本土、香港、台湾から多くの投資プロジェクトを誘致しており、登録資本金の合計は32億ドル、これはバクニン省への外国企業からの投資の13%に相当し、省内には現在1万人以上の中国人駐在員が住んでおり、これは省内の外国人の中で最も多い数字である。

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【解説】

アジアゲートベトナム代表の豊田です。

さて、今日の記事について。

現在、ベトナム北部には中国からの製造業の進出がものすごい勢いで進んでおります。

理由としてよく挙げられるのは米国との貿易摩擦を回避する目的や新型コロナ時に世界中で問題となった「サプライチェーンの多様化」に対応するため、などがあります。

そして、忘れられがちなのが、すでに中国企業にとってすら、中国の人件費は高くなっていて、ざっくりいって人件費が半分程度のベトナムでものづくりを行うことで、コ企業の生産コストを大幅に削減することができる、という点もあります。

米国との貿易摩擦、製造先の多様化、そして人件費高騰と、いずれも一時的な要因ではない事を考えると、ベトナムへの中国企業の進出はさらに増えるものと思われ、ベトナムの労働コストの安さを享受してきた日系企業にとっては、戦略転換を強いられる状況にあると言えます。

いつかはベトナムもこうなるとは思っていましたが、コロナ後に中国からの移管が急激に進んだことで、思った以上に状況が切迫してきましたね。


以上 豊田英司
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