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第938回「豊田英司の"今日のベトナムニュース解説"」ベトナムで活躍する日本人ダンサーの語るベトナムへの思い

本日の記事:
「日本人ダンサー、忘れられないメコンデルタでの旅」
原題:
" Japanese dancer and her unforgettable trip to Vietnam's Mekong Delta "

記事リンク:


(写真:ベトナムのコンテンポラリーダンス界で活躍する巽 千華(たつみ ちか)さん)


【本日のポイント】

(1)日本人ダンサーの巽千華さんは、ホーチミンを拠点に活動するアラベスク・ダンス・カンパニー・ベトナムで唯一の外国人アーティストである。
彼女は日本と中国、オランダでの教育と経験を経て、新しい挑戦を求めてベトナムに渡った。

(2)メコンデルタへ訪問し、現地の生活に深く浸りながら「The Mist」公演の準備を行ったことは忘れられない思い出とインスピレーションを巽さんに与えた。


(3)ベトナムでの生活は、巽さんにとって多くの学びと成長の機会を提供しており、特にベトナムの人々の臨機応変さや適応力に感銘を受け、彼女自身のアートにおいても大きな影響を与えている。

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【解説】

アジアゲートベトナム代表の豊田です。

さて、今日の記事について。

いやぁ、お恥ずかしい話、私は存じ上げなかったんですが、こんな素晴らしい日本人ダンサーの方が、ベトナムで活躍されているんですね!

ベトナムのコンテンポラリーダンス界の最前線を走る「アラベスクダンスカンパニーベトナム/Arabesque Dance Company Vietnam」に所属されている巽千華さんの活躍とベトナムでの思い出や想いが特集されています。

日本やヨーロッパでの実績がありながら、コンテンポラリーダンスの世界では後発のベトナムで、現地の文化を積極的に取り入れながら、前向きに考え、努力されている姿に大変、感動しました。

特に、ベトナムの農家が舞台の公演のために地方に行って食用ネズミを食べたエピソードは「すご!」と思いました。

私も以前、バクニン省にいった時に薦められたんですが、無理でした、、、

(2023年7月、アラベスク・ベトナムがイタリアで開催したツアーで、「'Kliselamef (Female Silk)' 」と題されたショーに出演して巽さん。(写真提供:Dai Ngo氏))




それ以外にも、ベトナムの方々の

「困難に直面した際に、何もなくても創意工夫でなんとかしてしまう能力に感銘を受けた」

というあたりは、まさに私も普段からそう思っているので、そういった点もとても共感しました。

野暮な私にはダンスや舞台というのは、あまり縁がない世界なんですが、せっかく、ベトナムで日本人の方が活躍されているんでしたら、一度、舞台を拝見してみようかと思いました。

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(記事の日本語訳)
日本人ダンサーとベトナムのメコンデルタへの忘れられない旅

ホーチミンを拠点とするアラベスク・ダンス・カンパニー・ベトナムで唯一の外国人アーティストである日本人ダンサーの巽 千華は、東南アジアのこの国で得たチャンスとチャレンジを高く評価している。

巽 は日本で生まれ、中国で5年間ダンスを学んだ。

その後、オランダで4年間教育を受け、さらに2年間仕事をするために滞在を延長した。

「オランダで6年間を過ごした後、新たな挑戦のために別の土地に移り住むことを考え始めました」と32歳のアーティストは8年前の出来事を振り返る。

「日本時代に知り合ったアラベスク・ベトナムのアートディレクター、グエン・タン・ロックが、クラシックのテクニックを持った新しいダンサーを探していると聞いた。

「それでフェイスブックで彼に連絡を取ったのが、私のベトナムへの旅の始まりだった」。

思い出とインスピレーションを得る旅

ベトナムは、巽 が日本に次いで最も長く滞在した国であり、当然ながら彼女にとって数々の思い出がある。

なかでも、外国人女性にとって驚きに満ちた初めてのメコンデルタへの旅は忘れられない思い出のひとつだ。

2016年頃、巽 と彼女のダンス・カンパニーはカントー省とソクチャン省を訪れ、現地の生活にどっぷりと浸かり、「The Mist」公演のためのインスピレーションと実践的な経験を求めた。

この間、彼女と彼女のチームは床で眠り、服を手洗いし、裸足で畑に入ってカタツムリを捕り、バナナの木を抱き、(泳ぎ方を知らなかったので)川を歩いて渡り、品種についての予備知識なしに果実を収穫するために果樹園に足を踏み入れた。

この経験は、彼らにこの地域のライフスタイルに対するユニークな視点を提供した。

特に、生まれて初めてネズミを食べた。

「最初はショックだった。本当に。ネズミを食べるの?ホーチミンから来たばかりで、猫みたいに大きなネズミを見たん です。それで少し食べたん です。すごい味でしたよ」と巽は振り返った。

「もっともっと食べたかった。もっと食べたかった。そうしたら、彼らはそのネズミは食用だから、米しか食べないんだよって教えてくれたんだ」と振り返った。

この経験は、ベトナムの文化の多様性を浮き彫りにし、巽に新しい食の視点を与えた。

楽しい思い出だけでなく、きらめく陽光の下、露で飾られた早朝の田畑の絵のような光景は、巽に深い感動を与え、舞台のための感情を培うことを可能にした。

「ミスト」はベトナムの農民の物語であり、この静謐な光景は、舞台での彼女の演技に真実味と情感を吹き込む上で重要な役割を果たした。

また、この旅を通して、巽はベトナムの人々の臨機応変さを理解し、最小限の道具、あるいは道具なしで様々な仕事をこなす彼らの能力を観察した。

その後の仕事で彼女は、たとえ道具が不足していても、人々は物事を実現する方法を見つけることに気づいた。

この逞しさと適応力は、日本人女性の心に強く残った。

すべてはまだ発展途上

ヨーロッパの先進国であるオランダでのキャリアを捨ててベトナムで暮らすことになった巽さんは、母親を心配させた。

しかし、彼女には理由がある。「私たちはアジア人なので、とても平等だと感じています」と彼女は説明した。

何より、巽にとってベトナムは理想的な場所である。日本から近く、帰省に便利なだけでなく、ベトナムで目にする発展や成長もまた理想的だ。

「レベル10に飛び込んですべてを手に入れるよりも、発展のシナリオ全体を見る方が面白い。

「私にとってはチャレンジングなことだし、ここに来たかった一番の理由でもある。

「当初は、5年かそこら滞在して、別の場所に移ろうと思っていたのですが、アラベスクができたことで、なぜか離れられなくなりました」。

巽のようなアーティストにとって、プレッシャーや怪我、夜明けから日暮れまで練習に明け暮れ、疲れや膝の痛みに耐える日々は、すべて公演後の観客の感動的な涙や喜びの表情によって補われる。


以上 豊田英司
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