第844回「豊田英司の"今日のベトナムニュース解説"」タバコ工場が臭害苦情で移転
本日の記事：
「ベトナム中南部のたばこ工場、生産需要や環境汚染への不満から移転へ」
原題：
"Production demands, environmental pollution complaints prompt cigarette factory’s relocation in south-central Vietnam "
【本日のポイント】
（１）ベトナム中南部カインホア省に本社を置くたばこ製造会社Khatocoは、生産の条件や環境問題への懸念に対処するため、15キロ離れた工業団地への移転を決定した、と報じられている。
（２）同社の工場は現在の地で39年間操業してきたが、生産ニーズを満たすには人不十分であることと、また、地元住民からはタバコの臭いについての苦情が繰り返し寄せられていたことで移転を決意したとのこと。
（３）ただ、工場移転についてはコロナ禍でなかなか進まず時間がかかっているが、同社は住民に遅延について理解を求めつつ、既に2つの生産ラインの移転が成功し、残りの10ラインは近い将来に移転されると伝えた、と報じられている。
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【解説】
アジアゲートベトナム代表の豊田です。
さて、今日の記事について。
ベトナム中南部のカインホア省のニャチャン市といえば、ビーチなどがある観光地として有名です。
当地にて40年近くも操業しているたばこ製造会社が住民からの「臭い」のクレームもあって、郊外の工業団地へ移転する、というニュースです。
まぁ、記事を読んでみると住民からのタバコ製造の際に出る臭いに対するクレーム以外にも「生産の要求を満たせない」ことも移転の原因とされています。
おそらく、これはニャチャン市内の人件費が上がってしまったことがあるのかなぁ、、と想像します。
最近は、ベトナム南部でも都市部はだんだんと産業化され、サービス業などの賃金も上がっているので製造業に行く人は減ってきていますので。
それ以外にも、39年間も同じ工場でやっていると、新設備の導入なんかで、どうしても、一回リセットして新工場でやった方がいい場合もあるので、そういうこともあるんじゃないかな、と経験上、思います。
地元住民の方は工場から発せられるタバコの臭いについて繰り返し苦情を訴えてきた、ということなんですが、タバコを製造する時の臭いってどんな感じなんでしょうね。
ちょっと気になりますが、、、
以上 豊田英司
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