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インファンテ:アンダルシア舞曲

M.インファンテ (1883-1958) スペイン
バルセロナでピアノと作曲を学んだ後、同郷の作曲家であるファリャやトゥーリーナが住むパリへ移り、オペレッタの指揮者、ピアニストとして活躍した。作曲家としてはスペイン民謡の旋律やリズムを、印象主義の語法で表現した作品を書く。

♪アンダルシア舞曲 1921年
1.リズミックに:1拍目の衝撃的なアクセントと、その後に続く軽快なリズムによるファンダンゴである。

2.感傷的に:カデンツァで始まる。アンダルシア地方のフラメンコに見られるギターをかき鳴らすような動きや、こぶしの効いた自由な動きよる歌によって曲は紡がれる。丘、小道、夕焼け・・・といった雄大な風景が目前に広がるようである。

3.優雅に:スペインで親しまれているアンダルシア民謡“エル・ビト”の旋律とリズムに基づき、変奏、装飾を施し展開していく。哀愁を帯びつつも躍動感に溢れるこの民謡は、ギター伴奏によって歌われる他、ギターのレパートリーともなっている。スペイン音楽の特徴であるミの旋法(フリギア旋法)が使われている。

※2台ピアノ作品です

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