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Tango Workshopの歩み🇦🇷✨

こんにちは🌞バヨリニストの外薗美穂です🎻

先日関西のタンゴの聖地と謳われる、カフェティンデブエノスアイレスというスッテキな内装のお店で、ピアニストの小林萌里さんと共に、演奏家のためのタンゴのワークショップを開催致しました🇦🇷

カフェティンデブエノスアイレスは、その名の通り、ひとたび足を踏み入れただけで、ブエノス・アイレスに来たのかしら?と思えてしまうような空間で、タンゴってこの世界観だよね〜✨✨✨と誰しも納得してしまうビジュアルのお店なのです。

中央のフロアはダンスの為の空間👠

普段はタンゴダンスのレッスンや、ミロンガ、その他サルサなどのダンスのレッスンにも使われている空間で、夜はバータイム🍸🍷🥃✨としてシットリと大人の時間を過ごせるところでもあります。

こんなタンゴの雰囲気溢れる空間で音を出して、その気になったら上手に弾けるんじゃなかろうか?という思惑から、今回のワークショップをこちらで開催させて頂きました❤️

奇跡的なバランスでのエントリー希望で、バンドネオン、ピアノ、バイオリン、コントラバスの方々が揃いました‼️

おかげ様でタンゴを学びたい意欲的な方々にお集まり頂き、今回も有意義な時間となり、大感謝❤️です。

さて、このタンゴワークショップ、Vol.2と銘打っての開催でしたが、実は、私のワークショップ活動自体は昨日今日に始まったハナシではなく、もっともっと過去に始まり、今日に至るまでそれなりに試行錯誤してきた歴史があるのです。

タンゴのワークショップを始めた経緯

実はタンゴというジャンルは、去年今年とピアソラのアニバーサリー・イヤーということもあり、ちょっとスポットが当たっているジャンルではありますが、総合的にみた場合に、プロフェッショナルの奏者が大変少なく、ある意味絶滅危惧種的なところがあるのです😱

タンゴといえば、、と、登場するバンドネオンという楽器の奏者が日本に少ないのも、アルゼンチン・タンゴのプロ奏者、プロ楽団が増えない理由の1つでしょう。

そして現実問題として、門戸は閉ざされており、興味あるし、もっと勉強したいけど何処で習えるの?誰が教えてくれるの??な状態であることも確かです。平たく言うと後継者を積極的に育てない業界、と私には見えました。
育てて、育ってしまったら商売敵を自分で育ててしまった、という風になりかねない、などの問題があるのかも知れませんが。

しかし、後継者とまではいかずとも、タンゴを弾く楽しみ、コアな部分に触れて深い興味を持つキッカケを作ったり、交流しあい、閉ざされ風通しの良くない環境を改善していくアクション、何かしらのムーブメントを能動的に起こさなければ、重々しい慣習は重々しいままで、悪くすると腐ってしまい、取り返しのつかない事になるのじゃなかろうか。。と思ったのです。

数少ないタンゴ奏者どうしの交流もあまり盛んではなく、寂しいというのもありました。

そこで、演奏するまで行かずとも座談会的な交流会が出来ないものか?と身近なタンゴ仲間に声をかけてみたらば、座談会でお酒飲んでウダウダして終わるなんて勿体無い!!どうせなら演奏しましょう!!!という事になり、講師になってくれる方を立てて、実験的にワークショップを開催する事になったのでした。

2015年第一回のワークショップの様子

ちょっと張り切って声をかけすぎて、蓋を開けると大人数すぎる状態になり😆、立派過ぎるオルケスタになってしまいました。

しかし、皆んなでザクザクタンゴ❣️はかなり魅力的な時間でもあり、第二回もオルケスタをやろう!!となりまして、、

2017年第二回ワークショップの様子

関西は勿論のこと、東京、茨城、名古屋など遠方からもご参加頂き、大変充実した会になりました。
第二回は、アマチュアの人も参加してもらうためにセッションコーナーも設けたり、交流お食事会もして、参加者どうしの親睦も深められた会となったかと思います。

素晴らしい企画ではあったのですが、これだけ大掛かりなことをやるためには事前準備が並々ならぬものになり、予算的にも場所的にも次回を設定するのがかなり厳しくなり、大規模ワークショップは、残念ながら第二回で一旦終了してしまいました😢

2018年ワークショップの様子

次の年は、小規模へとスライドして、内容も譜面を弾くという事から、どうしたらタンゴとして成立するのか?タンゴをタンゴたらしめているのは何か??というような事を追求する小編成ワークショップへと移行してみました。
丁度アルゼンチンからピッタリな講師、グスタボ・エイリス氏が来日していた事もあり、ちょっとスペシャルな会になったのではないか?と思います。

ワークショップの功績

実は、2017年開催の第二回ワークショップにはもう一つの目的がありました。茨城から参加してくれたピアニスト小林萌里さんは、当時タンゴを勉強し始めて間無しでしたので、この若いピアニストに早い段階でオルケスタで弾く体験をして欲しかったのです。
バイオリンやバンドネオンは複数で演奏しますが、ピアノは大きなオルケスタ編成になっても1人しか要らないのです。
そう言った事から、トリオやクァルテートで演奏する機会はこれから沢山あるでしょうが、既存の団体であれば既にピアニストのポストは埋まっており、そこで弾く機会はこれからも皆無でしょうし、学び始めの時点でオルケスタ経験をしたら学ぶべきポイントがよりシッカリ見えてくるだろうという事から、彼女に是非オルケスタ経験をして貰いたかったという思いがありました。

見事に期待に応えてくれた彼女は、それからすぐにオルケスタも経験できるアメリカで行われているタンゴ講習会に参加したり、ピアソラ楽団のピアニストであったパブロ・シーグレル氏に師事したり、ブエノス・アイレスにも行って、ますます研鑽を積み目覚ましい成長を遂げました。

そして遂に茨城の地元でメンバーを集め、オルケスタ公演を開催したのです✨✨
私ももちろん応援に行きました‼️

2019年オルケスタ公演@茨城友部
タンゴの仲間が集いました♫

座談会の発想から生まれて来た、私のワークショップ活動に参加してくれた方から、こうしてタンゴへのエネルギーを形にする頼もしいプレイヤーが現れてくださって、さらに心強い仲間となって今共に歩んで行けているとは、なんて素晴らしい事でしょうか‼️

ビジネスとして大きな収益を上げられるわけでもない(現時点では🤔。未来にミラクルが起きたら。。。😂❣️)特に社会的に注目されるような派手さなど全くない、タンゴという大変辺境のマニアックな陵域のささやかで地味な活動ですが、こうしてワークショップの歩みを振り返ってみると、小さな一歩が新たな感電を生み、次の輪を作って行くことを実感しています✨✨✨
この火を絶やさないために、これからもこうした活動を演奏活動と並行して行なっていく予定です。(1年に2回くらい小編成ワークショップを開催を目標に)

共感、ご賛同くださった方は、どうぞ応援してくださいね❣️❣️❣️
頑張って💕のひとことが私たちの原動力になります✨✨✨
またご質問、またの機会への参加希望など、何でもお気軽にお問い合わせください〜👍👍👍👍👍

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