ありがとうと言う勇気

バスが職場に近いからいつもバスを利用している

あんな大きな車をマニュアルで運転するだけでも大変な事で沢山の人の為に運転手さんは毎日運転してくれている

昨日は少しいつもの運転手さんと違ってた

普段はブレーキのかけ具合が荒くよく前に身体が投げ出されるような事がデフォルトになっている

マニュアル車は運転の仕方で性格が出ると言っても過言ではないと持論

昨日はそんな事全くない

信号で止まりそうな時にも減速して完全に停車せず出来るだけ乗ってる人達に不快な気持ちにさせないようにとその配慮が感じ取られた

前に身体が投げ出されることなく快適に

車を運転する時には僕自身もそういった気を遣うからその気遣いと運転技術に惚れ惚れした

これはっ！！！！！

降りる時にでも快適な運転ありがとうございましたと伝えよう！うん！

へっ？はっ？ああ…どうも

なんて返事を貰うかもしれないけど感謝の気持ちは持ってるだけじゃ何の意味もらないから伝えた方がいい

なんて言おう……

いやー今日お客様に運転快適だなんて褒められとゃってさー

なんて事を同僚と話すだろうか
日報なんてあれば書くだろうか
家庭があればその事を嬉しそうに話すだろうか

そんな事を考えながら目的地が近づく

僕を含め3人しか乗ってない

先に出てもらって最後に降りながら伝えよう

さて1人…2人…順番が来た

ん？この位置は…

やや停車する場所が混んでた為に一時的に止めるような形

早く降りて貰った方がいいんしゃないか

俺は有難いけどちょっと早く降りてくれないかな

とありがた迷惑になってしまうんじゃないか

迷った…実に数秒の間に頭の中で考える

次の1歩を運転席に向かわなければこのまま降りてしまう

さあどうする行くか行かないか

……降りてしまった……

降りた瞬間にもうこのミッションは失敗だ

今更降りたバスに乗りお礼なんて

ビックリされるだろう身の危険を感じる程に

モヤモヤする位なら伝えたらよかった

多分色々と周りを見て早くに降りて欲しいかもと勝手に考えたのは

言う勇気や相手にどう思われるかと考え

言えない理由を自分で探してたのかもしれない

多分そうだろう

まだこうゆう部分を少しでも改善していこう

お礼を言えなかった事よりも

お礼を伝えたいという気持ちが芽生えた事に自分を褒めてあげよう

また次の機会を狙おう

バスの運転手へ快適な運転ありがとう