今のVtuberは酒屋。業態変更して!

V推しのぼやきです。
Vtuberは別分野に新規客取りに行くと良いのでは、って話。

Vtuber「停滞」は客層拡大しないから

ネットショッピングが始まった。
これは革命的なイノベーション。

でも、こぞって参加した業者がみんな酒屋ばかりしている。
ビールのケースや、水、ジュースばかり売ってる。
食料品も、本も、電化製品も、売ってない。
これじゃあ、ネットショッピングの魅力を引き出せてない、とみんなも思うだろう。

Vtuberの現状はそういうことだと思う。
ゲーム配信、雑談、ASMR、歌枠、マシュマロ回答、どれも魅力的だけど、どれもみんなやってる。
Vtuberも、最初は色んなスタイルが出てきて、百花繚乱、百家争鳴、どこまで新しい世界を見せてくれるんだって熱狂してた人も多いと思う。
この記事なんかは、当時の熱狂を思い出せると思う。https://www.gizmodo.jp/2018/12/vtuber-2018.html

ただ、だんだんスタイルが固まってきた。
上述のように、ゲーム配信、雑談、ASMR、歌枠、マシュマロ回答といった定番スタイルが固まってきた。
新しくVtuberを始めた人も、やることは先行Vtuberと似ている。
やってることが同じで、供給する側が多いと、競争が起きる。
Vtuberに淘汰の波が押し寄せて、引退する人がどんどん増えてるのは、このためだと思う。
(長くなるので別記事で書きたいけど、新たなVtuberを知るルート、いわば流通にも問題があると思う)

満腹の客はおかわりしない

しかもVtuberが提供している価値は、受け取るのに限界がある種類のものだ。

ネットショップの酒屋の例で言えば、水は飲める量に限界がある。
他のネットショップで水を買われちゃうと、さらに自分の店で水を買うとは思いにくい。

Vtuberも見れる時間に限りがある。
サラリーマンなら、朝の出勤前、通勤時間、昼休みなどもあると思うけど、帰宅後~寝るまでの時間がやっぱりゴールデンタイムだろう。
切り抜き動画で見る時間を短縮してもらう方法はあるけど、推しVtuberがいたら、何か理由がないと他のVtuberに時間を見に行かないと思う。
同じ所属事務所からVtuberがデビューした、とかは特殊な例(にじさんじでよくある。スタイル似てても配信見に来てもらえる)。

潜在ファンを取り込みきったかも

Vtuber登場時と、現状をめっちゃざっくり図で示すとこんな感じ。
上図がVtuber登場直後、下図が現状をイメージして作りました。

画像1

画像2

最初は認知が進んでなかったかもだけど、定番スタイルが好きなオタクにはSNSなどを通じて大体Vtuberが知られている。

かつて潜在ファンだった人はもうみんなVtuberを知っていて、知ってたら既にVtuberを追ってる、っていう状況が今だと思う。

定番スタイルが響く層だけをターゲットに、Vtuberだけが増えていったら、そりゃ競争になるし、リスナーの取り合いになる。

新たな場所に潜在ファンを増やす必要がある、というのがこの記事で言いたいこと。

定番から離れて新天地へ!

うちも隣も向かいも酒屋。

こういう時どうすべきか?
異なる業態に挑戦して、既存顧客とは異なる客層を取りに行く。
飲料品以外にも食料品を置いてみる。
家電ECや書籍ECになって、全く違う価値を提供する。
単純に言えば差別化だ。

Vtuberで言えば、「Vtuberの定番」じゃないことをいかにやれるか。
ゲーム配信、雑談、ASMR、歌枠、マシュマロ回答といった定番とは違うことをやっていくことが求められると思う。
(Vtuberの海外進出って方向もあるとは思うけど、それはまた別の機会に)

月ノ美兎さんや森中花咲さんは企画が得意だと言われていたけど、ああいった定番とは違う(できればシリーズ化しやすい)ことにどんどん挑戦して、成長する新スタイルを探すのが、今のVtuberに求められているかもしれない。

もしくは、テレビで成功してるジャンルに挑戦するのも良いかもしれない。
ドラマやアニメのようにストーリー性を楽しむもの、
天気やニュース、市況などの情報番組、
それらのやり方を真似することで、テレビでその情報を得てるリスナーを取り込めるかもしれない。

他にも、もっと新たなやり方があると思う。
パテピュアのようなマスコットという路線も、市町村のゆるきゃらにかわる分野になるかもしれない。
専門分野を持ったVtuberが、専門的な悩みに回答するのも良いかもしれない。
フロンティアやブルーオーシャンを求めるベンチャー企業のように、誰もやってないことを試すのが今のVtuberに求められているのではないか。

ZOZOは、ネットショッピングでは無理だと言われていた衣料品通販を成功させた。
「それはVtuberであたるの?」って言われるような挑戦こそが求められていると思う。

Vtuber市場が拡大すれば、引退ラッシュ止まるかも

既存ファンからはもしかしたら賛同を得にくいかもしれない。
なぜなら、既存ファンはある程度満たされているから。
変化しなくても既に満足してるかもしれない。

でも、必要なのはVtuberの生息域を広げること。
図で言えば、オタクの他の層もVtuberファンに取り入れて、場合によってはオタク以外もVtuberファンに取り入れられるかもしれない。
Vtuberの活躍の範囲が増えれば、収入などの活動のベースも安定するかもしれない。
既存ファンにとっても、推しのVtuberが長く活躍できる助けになるかもしれないので、長い目で見ればメリットはあるはずだ。

「停滞」は助走期間

某有名ネット掲示板の創設者は「Vtuberはゲーム配信とか雑談ぐらいしかできないから頭打ちになるのは当然」といった趣旨のことを言っていた。

そういう風に、Vtuberが頭打ちだって意見はあるけど、そう結論づけるには拙速だと思う。
頭打ちなのは、これまでの定番スタイル。
スタイルさえ変えれば、Vtuberは新たな顧客を取り込んで、もっと成長すると思う。

もっと成長すると思うのはなぜかって?実証しろって?
知らんわい!
Vtuberが好きだから、Vtuberの可能性を信じたい、というだけで書きました(時間があったら情報ソース集めて証明をできるだけ試みたいけど)
なので、未来は全く別の方法で発展してるかもしれないし、結局、悔しいながらひろゆきの言う通り、Vtuberに生来備わっている何かの制約が致命的で、新たな挑戦しても当たらないかもしれない。

でも、Vtuberを信じたい!
あの熱狂を味わったら、もっと伸びるんじゃないかと夢見てしまう。
これだけVtuberを見ていて楽しいんだから、これで終わるはずない、と思ってしまう。

そんな気持ちが暴走して、足りない頭で書いたぼやき。
しょせん外野の評論だけど、問題提起なり、議論のたたき台なり、何かの役に立てばいいな。

Vtuberについて思ったこと書いてます。 願わくばVtuberの応援になればいいな。