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Vtuberさんに提案したいGoogle calendarで配信告知

現在、画像で配信予定を告知するのが一般的。

ですが、これをGoogle calendarを利用する形式にしては?という提案です。

特に次のようなVtuberさんにおすすめしたいです
・配信時間がばらばら
・Youtube登録者よりTwitterフォロワーがかなり少ない
・画像で予定告知に課題を感じてる

(目次読めば大体内容わかるようにしたらクッソ目次長くなってすまんやで)

記事を書いた意図

現在、Vtuberが配信予定を知らせる場合、画像で配信を記載し、TwitterやYoutubeのコミュニティに投稿して、予告する形が一般的だと思います。

しかし、これには下記のように課題があり、Google calendarを利用することでこれらを克服できるのではないかと思い、この記事を書きました。

Google calendarを利用するメリット、そして考えられるデメリットも記載しましたので、たたき台にでもなれば幸いです。
(たたき台として有用にするため、指摘する課題やメリットなどは小さなものも含めています)

いずれにしても、これによってファンがVtuberを追いやすくなるのではないかという期待が、記事を書いた意図です。


Google calendarの活用方法

そもそも、Google calendarを使うと、どのような見た目になるのか。

百聞は一見にしかず、ということで、実際に使われているGoogle calendarを見てみましょう。

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このカレンダーは、ビータススケジュール非公式アカウントさんが公開しているものです。
(Vtuber自身ではなく、ファンが作っているものですが、見やすいため使用させていただきました)

配信の様子が自分のカレンダーに表示されています。
すでにGoogle calendarなどのデジタル予定表を使って、自分の予定を管理している人も多いと思いますが、そこにVtuberの予定が表示されるようになるイメージです。

このカレンダーは、次のURLをクリックすれば自分のカレンダーに簡単に登録できます。
(Vtuber側がいちいち承認する必要はありません。)

https://calendar.google.com/calendar/u/0/embed?src=dartmua2317@gmail.com&ctz=Asia/Tokyo

メリットは後で詳しく書きますが、iPhone, Androidなどのスマホアプリで使うこともできます。


画像告知の課題と、期待される克服

さて、それではなぜGoogle calendarを使うことを提案したいのかを下記に記載していきたいと思います。

まず画像による告知の課題点を挙げ、それがGoogle calendarがどのように克服すると期待されるかを記載します。


課題1.予定がタイムラインに埋もれて、見逃してしまう

VtuberをTwitterでフォローしているリスナーは、当然、そのVtuber以外にも多くのアカウントをフォローしています。

多くのツイートが流れるなか、配信予定を告知してもタイムラインに埋もれて見逃されてしまうかもしれません。
これはYoutubeのコミュニティ機能を使った場合も同じことが起きうると思います。

埋もれてしまうと、リスナーは予定を確認したい時、いちいちVtuberのページまで移動しなければなりません。

(最推しともなると、リスナーはTwitterの通知設定で全ツイートを把握しているかもなので、ある程度克服されるかもしれませんが)

Google calendarなら

リスナーが自分のGoogle calendarを開けばすぐ表示されるので、埋もれることもなく、すぐに確認することができます。


課題2.予定に縛られる

これは修正・再告知がしにくいことに起因するかもしれませんが、予定を修正しにくいがあまり、Vtuberの方が無理をして予定を守ってしまう、という事態があるかもしれません。

Google calendarなら

予定の変更がしやすいため、この事態は避けやすいと思われます。


課題3.長期の予定を告知しにくい

例えば記念日やお披露目といった配信などは、ある程度前の期間から予定されるものだと思います。

しかし、画像による告知は直近の情報、特に1週間程度であることが多く、それ以上先の予定をあらかじめ記載しておくことはスペースからして難しいと思われます。

長期先の重要なイベントの日を知らなかったがために、リスナーが旅行の予定を入れちゃってた、なんてこともあるかもしれません。
(稀かもですけどね)

Google calendarなら

数ヶ月先の予定でも記載できるので、リスナーがあらかじめ仕事の予定などを調整しやすくなると思われます。


課題3.大量の予定を告知しにくい

告知する予定が多い場合、画像にすべて記載すると、文字が多くなってデザインが窮屈になり、読みにくくなってしまいます。

Google calendarなら

予定が見やすいようデザインされているので、細かく多くの予定を組んでいても、見やすさは損なわれにくくなっています。


課題4.記載できる情報に限界がある

予定について詳細を書きたくても、画像では難しいです。

また、予定した配信のURLは画像には記載しにくい(してもコピペできないので利用されにくそう)ので、リスナーはYoutubeの配信を別の方法で探してアクセスする必要があります。

Google calendarなら

予定ごとに詳細を記載できるので、そこに配信動画のURLを記載することでリスナーがすぐにYoutubeの配信ページにアクセスすることができます。


課題5.リスナーが記憶に頼りがちになる

自分の手帳やカレンダーアプリに転記するのは面倒ですので、リスナーは配信予定を記憶に頼りがちになると思います。

記憶に頼ると、うっかり忘れるのが人間ですので、見逃しにつながるかもしれません。


課題6.リスナーが予定を転記する必要がある

画像による告知では、その予定を他のスケジュールと照らし合わせて忘れないようにするには、リスナーが自分のカレンダーアプリに配信予定画像の内容を転記する必要があります。

これは地味ながらけっこう面倒な作業です。

Google calendarなら

共有作業が終われば、自動で予定がリスナーのカレンダーに入力、反映されるため、転記作業は不要になります。


課題7.最初のデザインが面倒

告知画像を見せるからには、さすがにちょっと良いデザインにしたいもの。

絵心ある人ならともかく、これが苦行で、そもそも画像による告知自体をやったことがないVtuberもいるかもしれません。

Google calendarなら

かのGoogleが見やすさ、使いやすさを追求したデザイン!
1週間の予定をまとめた告知画像をTwitterにつぶやきたければ、「アジェンダ」表示や「週」表示にすることで、見やすく整えられた画像が手に入ります。
 これをスクショしてTwitterなどに投稿すれば、見栄えを整えるう作業もいりません。


課題8.ど忘れ・勘違い

画像告知ですと、配信の予定は暗記に頼ることになりがちです。
暗記に頼ると、起きがちなのがど忘れ。
せっかく配信に行きたかったのに、日付や時間を間違えることもあります。

Google calendarなら

通知機能がありますので、うっかり忘れることを防止することができます。

また、Google calendarは他のウェブサービスとの連携も豊富ですので、例えばAIスピーカーと連携して配信を告知させることもできます。


課題9.修正・再告知がしにくい

配信日、配信時間を修正したい場合や、途中で配信予定表に配信を追加した場合、画像を修正して、再度SNSに流さないといけません。

これは、上記の見逃しがまた起きるリスクがありますし、修正があまりにも直前だと、作業時間などから告知が間に合わないかもしれません。

また、修正前の予定表を削除し忘れると、複数の情報が存在することになり、リスナーを混乱させてしまうかもしれません。

Google calendarなら

Vtuberが修正すると、リスナーの予定にすぐ反映されます。
再告知する必要はありません。

また、Vtuberが予定の多くを修正しても、それがすぐに反映されます。

予定が変更されたことをGoogle calendarが通知する機能はなかったように思いますので、リスナー自身が改めてGoogle calendarを見てくれなければ変更に気づけないリスクはあるかもしれません。
しかし、前述のようなAIスピーカーを使ったリマインダーのように、リスナー側の工夫で自動化した形で克服しやすくなるかもしれません。


海外リスナーならではの課題


1.海外リスナーは配信予定が理解しにくい

大手Vtuber事務所の影響などもあってか、海外にもVtuber文化が周知され始め、Vtuberに海外のファンができることが多くなってきたと思います。

ですが、画像による告知だと、海外ファンには難しいことがあります。


2.課題:海外リスナーの困難:時差

日本と海外の多くの国との間には、時差があります。

画像告知は日本の時刻に基づいているため、海外ファンが自分の予定に組み込むためには、時差を足し引きして計算する必要があります。
たとえば、日本の午前10時は、アメリカのニューヨークでは前日の午後9時です。
時差はマイナス14時間です。

自国と他国にどれぐらい時差があるのかそもそも把握していないことも多くあります。
海外ファンが時差をわざわざ時差を調べ、わざわざ計算して、といったように、配信予定を理解してもらうまでに、余計なハードルを課してしまうことになります。

Google calendarなら

Google calendarなら、登録する側のVtuberが日本の自国で入力しても、予定を見る側には自動で時差を反映した予定を組み入れてくれます。

時差を調べ、時差を計算するというハードルを取り除くことができます。


3.海外リスナーの困難:文化の違い

Twitterで、しかも画像で配信予定を告知することは、日本どころかVtuber界隈ぐらいでしか見ない文化です。

オタクではあれど、日本の文化に慣れていない海外ファンが、Twitterで配信予定が周知されていることを理解するまでは、時間がかかると思われます。

また、国によってはTwitterの利用率が高くない可能性があります。
Twitter自体をそもそもフォローしてくれないかもしれません。

Google calendarなら

Googleのサービスは世界で多く使われています。
Twitterを使っていない海外ファンにも予定を届けやすくなるでしょう。

また、Youtubeを見ているということはGoogleのアカウントを持っている可能性が高く、つまるところ、Google calendarを利用するのに抵抗感が少ない可能性があります。


4.海外リスナーの困難:言語

海外ファンは日本語がわからないこともあるため、Twitterアカウントを見ても、フォローしたとしても、告知画像にたどり着けたとしても、理解できないかもしれません。

文字と違って、画像はコピペできないため、日本語の入力方法がわからないと翻訳サービスに入力することもできないので、画像翻訳ソフトを使うなど、翻訳しにくいのです。

また、異言語ということで、TwitterのAIが海外ファンのタイムラインへ積極的に表示させないようになる可能性もあります。

Vtuberも、海外ファンのためにローマ字表記した予定表を用意することができるかもしれませんが、文字が多すぎるとデザインがごちゃごちゃして、日本人でも画像を開きたいと思わなくなるかもしれません。

Google calendarなら

日本語が分からなくても、Google calendarなら内容の把握はしやすく、文字が分からなくてもコピペできるため、翻訳しやすいです。

異言語だから表示させないということもありません。

日本語と英語、両方の文字をたくさん入力しても、デザインは見やすいままになるよう配慮されています。


Google calendar独自のメリット

上記の「画像の告知によるデメリットの克服」だけでなく、Google calendarならではのメリットもあります。


メリット1:リスナーをつなぎとめやすい

TwitterやYoutubeコミュニティでの告知では、多くの情報がタイムラインに流れるため、リスナーが気をつけていないと見逃しやすいことは先に述べたとおりです。

Google calendarは一度カレンダーを登録すれば、ずっと予定を自動で組み込んでくれるサービスですので、リスナーとVtuberが接する関係を保ち続ける効果が期待できます。


メリット2:Vtuber自身のスケジュール管理と兼用できる

Google calendarは、当然Vtuber自身が使うことも、Vtuber自身の別アカウントと共有することもできます。

そのため、Vtuber自身の他の予定と合わせてスケジュール管理がしやすくなるので、Vtuber自身にもメリットがあると考えられます。


メリット3:Google calendarは使いやすく多機能なサービス

もちろんGoogle calendarへの改善要望はあるでしょうが、このサービスはかなり多機能で使いやすい、少なくとも及第点と評価されると思います。

当然、PCやモバイル端末などマルチデバイスにも対応しています。
アプリもGoogleの公式アプリだけでなく、その他のアプリでも利用できます。


メリット4:編集機能が充実している

大手かつ長年使われているサービスなので、編集機能も充実している。毎週、同じ時間に配信する予定も、設定ひとつで繰り返し入力することができます。

また、大量の予定をエクセルで入力して、一気に読み込ませる方法もあります。

APIも充実しているので、例えば「Youtubeで配信予約したら、自動でGoogle calendarに予定をコピーする」という機能も使えます。
(僭越ながら、私が作ったスクリプトでそれが可能です)

https://qiita.com/hutaorange/items/5320c69fc5e8c593c610


メリット5:画像編集やデザインが不要

デザインなどに気を使う必要がないので、画像編集ソフトに慣れてなくても、告知画像をつくるデザインが苦手でも、問題なく利用できます。


メリット6:利用できる人が多い

もともとGoogle calendarを利用している人が多いだけでなく、他のカレンダーサービスも、Google calendarカレンダーとの連携機能を提供していることが多いです。

そのため、例えばiOSユーザーも利用できます。


メリット7:配信習慣をリスナーに理解してもらいやすい

リスナーが、「このVtuberはこういう時間に配信してるんだな」と把握しやすくなります。

Vtuber自身も「自分がいつ配信してたのか」を理解しやすくなるかと思います。

メリット8:配信前のツイートを自動で代行させられる

配信の直前にツイートをするVtuberも多いですが、同時にこれをうっかり忘れることも多く見られます。

Googleカレンダーを使うと、IFTTTなどの自動連携サービスの起点とすることができます。
つまり、開始前に自動で告知ツイートをさせることができるのです。うっかり忘れることもありません。
連携さえできれば、LINEで特定のグループに通知を送る、など様々な告知方法を自動で行うことができます。


注意点・デメリット

これまで、Google calendarを利用することのメリットを書いてきましたが、予想される注意点とデメリットも記載したいと思います。


デメリット1:新しい手法なので利用してもらいにくい?

この手法は広く浸透しているどころか、今のところ私は見たことがありません。

新しい手法だった場合、リスナーに利用してもらいにくいかもしれません。

対策として、Twitterなどと同じく、動画などで定期的に呼びかけたり、使ってもらいやすいようにGoogle calendarの共有URLを様々な場所(動画の概要欄やVtuberのプロフィール欄)に貼ることなどが必要かもしれません。


デメリット2:作業量が増える恐れ

上記のように、自動で予定を入力することで労力は減らせますが、どうしても作業が増える部分はあります。

Google calendarを持ってない人もいれば、Youtubeしか見ない、Twitterでしか情報収集しないリスナー、紙の手帳しか使っていないリスナーもいるかもしれません。

Google calendarを利用したからと言って、全員にスケジュールが告知できるとは考えにくいので、できるだけ多くのユーザーに情報発信することを重視すると、慎重を期して全てのプラットフォームで同じ情報を発信し続けないといけないかもしれません。

上記で書いたように、Google calendarの編集機能は労力カットになる機能があると思われ、そしてVtuber自身のスケジュール管理を兼ねられるものの、今までやっていた作業に、このGoogle calendarの作業がプラスしてしまう可能性はあると思います。


デメリット3:メールアドレスが見られる

また、作成した予定に、予定作成者のメールアドレスが表示されます。

炎上時や荒らしがこのメールアドレスを悪用する可能性もありますので、自衛のために、Vtuber専用のアカウントや、捨て垢でカレンダーを作成してください。

となると、別アカウントを作るという初期作業が必要になります。


デメリット4:利用実態が分かりにくい

下でも書きますが、このカレンダーは簡単に登録してもらえるものの、どれぐらいの人に利用されているかを分析する方法を私は見つけられていません。

つまり、Youtubeは登録者数、Twitterはフォロワーの人数によって、何人が見ているかがある程度把握できますが、Google calendarをどれぐらいの人数に利用してもらっているのかはおそらく把握できないと思います。

代替策として、共有URLをクリックした人数をカウントするウェブツールを使えば、利用者の把握に近づけるかもしれません。

ウェブツールの例


導入・利用の流れ

さて、それでは最後に、利用したいと考える方向けに、導入・利用方法を説明します。

大まかな流れは、次のとおりです。


Vtuber側の手順

1. Google calendarで「カレンダー」を作成

2. 「カレンダー」の共有用URLを作成

3. URLをSNSなどに掲載


リスナー側の手順

1. Vtuberの共有用URLを入手

2. URLを開いて、自分のGoogle calendarに登録する

これが完了すれば、リスナー側のGoogle calendarにVtuberの「カレンダー」が追加されます。

そして、Vtuber側が予定を追加すれば自動的にリスナーのGoogle calendarにも反映されるようになります。


具体的な導入手順

まず、Google calendarを使ったことがない場合は、利用を開始します。

そして、次のマニュアルを参考に、新しい「カレンダー」を作成してください。
カレンダーの名前は「○○(Vtuber名)配信予定」などが良いかもしれません。

次のマニュアルを参考に、「カレンダー」を作成後、「一般公開」に設定を変更します。

上記のマニュアルの「一般公開のカレンダーを共有する」の欄、「リンクで共有する」で共有用のURLを取得し、SNSに掲載します。

例えば、Twitterのプロフィール欄や固定ツイート、Youtubeのプロフィールなどに記載すれば、リスナーが作成された配信予定の「カレンダー」を、自分のGoogle calendarに登録することが出来ます。

これをリスナーに告知し、リスナーが共有用URLから登録することで、導入の初期設定は完了します。

その後、Vtuberが配信予定をこのカレンダーに作成することで利用されていきます。


おわりに

「Vtuberさんに提案したいGoogle calendarで配信告知」の説明は以上です。

既に書いたことではありますが、これは利用の少ない新しい手法なのかもと思いますので、問題点が洗い出されていない可能性があります。

たたき台にでもなり、そして、VtuberとファンがこのVtuber文化をより楽しむ一助になれば幸いです。

Vtuberについて思ったこと書いてます。 願わくばVtuberの応援になればいいな。