ニキビの種類やメカニズム、原因
ニキビの種類
ニキビにはいくつかの種類があります。これは進行の段階や症状により分類されています。
1.白ニキビ(閉鎖面皰、コメド)
毛穴が皮脂や古い角質で詰まり、毛穴が完全に閉じている状態です。白っぽく見えるため「白ニキビ」と呼ばれています。
2.黒ニキビ(開放面皰、コメド)
毛穴が詰まり、毛穴の出口が開いている状態です。詰まった皮脂が空気に触れて酸化し、黒く見えるため「黒ニキビ」と呼ばれます。
3. 赤ニキビ(丘疹「きゅうしん」)
詰まった毛穴にアクネ菌が増殖し、炎症が起きて赤く腫れた状態です。痛みを伴うことがあり、進行すると膿を持つことがあります。
4. 膿ニキビ(膿疱「のうほう」)
赤ニキビがさらに進行し、膿を持つ状態です。膿は白血球や細菌、皮脂が混ざったものです。
5. 嚢腫性ニキビ(嚢胞「のうほう」)
炎症が深部まで及び、大きく硬いしこりや膿を持った嚢胞が形成される状態です。治りにくく、跡が残ることが多いです。
6. 結節性ニキビ(結節「けっせつ」)
炎症が皮膚の深部に及び、痛みを伴う硬いしこりができる状態です。膿を持たないことが多く、跡が残りやすいです。
ニキビのメカニズム
下記の4つの要因これらの組み合わせにより発生します。
1.皮脂の過剰分泌
皮脂腺が過剰に皮脂を分泌することが、毛穴を詰まらせる一因となります。特に思春期やホルモンの変化により皮脂の分泌が増加します。
2.毛穴の詰まり
皮脂と古い角質が混ざり合い、毛穴を詰まらせます。これにより毛穴内に皮脂が溜まり、ニキビの原因となるアクネ菌が増殖しやすくなります。
3.アクネ菌の増殖
アクネ菌(Propionibacterium acnes)は皮膚に常在する細菌で、酸素の少ない環境で増殖します。詰まった毛穴の中で増殖し、炎症を引き起こします。
4.炎症の発生
アクネ菌の増殖によって炎症が起こり、赤ニキビや膿ニキビに進行します。炎症が深部に及ぶと嚢腫性や結節性ニキビが形成されます。
ニキビの主な原因
ホルモンバランスの変化、乱れ
思春期や生理前、妊娠中や更年期など、ホルモンバランスが変化、乱れることで皮脂分泌が活発になり、ニキビができやすくなります。
生活習慣
不規則な生活、睡眠不足、ストレス、喫煙、飲酒などは、ホルモンバランスを乱したり、免疫力を低下させたりしてニキビを悪化させることがあります。特にストレスはホルモンバランス乱します。
食生活
高GI食品や乳製品の過剰摂取は、皮脂分泌を促進し、ニキビの原因となることがあります。
スキンケア
誤ったスキンケア(洗顔不足や洗いすぎ)合わない化粧品も、ニキビを悪化させることがあります。特に油分の多い化粧品は毛穴を詰まらせる原因となります。
遺伝
家族にニキビができやすい体質の人がいる場合は、遺伝的な要因も考えられます。
外部刺激
紫外線、大気汚染、摩擦など、外部からの刺激もニキビを悪化させることがあります。マスクや触りすぎ、タイトな服装など摩擦や圧迫が加わるとその部分にニキビができやすくなります。(機械的ニキビ)
過度なメイク
油分の多いメイクやメイクを落とさずに寝ることは毛穴を詰まらせ、ニキビの原因となります。
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