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旅するえほんプロジェクト〜展示の準備をしよう〜

こんにちは!VIVITA BOOKS編集部のもっちです。
先日、1月10日から予定していた「VIVITA BOOKS 2020 えほんプロジェクト」の展示の延期のお知らせをさせていただきました。
直前のお知らせとなり、楽しみにしていただいた方々には本当に申し訳ありません。

VIVITA BOOKS編集部としても、たくさんの方に応援とご協力をいただきながら、子ども作家たちと共に準備を進めてきたなかでの延期の判断となり、悔しい気持ちでいっぱいです。
しかし、この状況をより良い企画を考えるための準備期間として前向きに捉え、みなさまに楽しんでもらえる機会を必ず改めて設けたいと思っています。
みなさまもお身体にはくれぐれもお気をつけてお過ごしください。

そして、本日1月9日は本来ならば展示会場の渋谷ヒカリエ8/にて、作品の搬入作業を行う予定でした。
今回の記事では、子ども作家たちや協同工芸社さんと進めてきた展示の準備の様子をお届けします。みなさまにも展示準備のわくわくドタバタな雰囲気を、おうちで楽しんでいただけましたら嬉しいです!

会場となるはずだったヒカリエ8/

2020年某日、会場となる渋谷ヒカリエ8/のCUBEスペースに、VIVITA BOOKS編集部で下見に伺いました。
バックヤードもご案内いただきながら、会場で使える備品等を確認し、展示のイメージをそれぞれのメンバーのなかで膨らませていきます。

下見後は、編集部で展示のアイディア出し。
デザイナーに3Dに起こしてもらった展示空間のイメージを見ながら、「どんな風にVIVITA BOOKSの世界観や、絵本づくりの過程のおもしろさを伝えていくのか」ということをベースに、展示のアイディアを考えていきました。

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子ども作家たちにも下見の報告を行うと、「こんなに広い場所で展示ができるの!」と驚きとワクワクの様子。
展示のアイディアも聞いてみたところ、
「オンラインの発表会で見せることができなかった原画を見て欲しい!」
「立体で作ったグッズも展示したい!」
「絵本を読むところは絶対カーペットがいい!ごろごろしながら読めるから!!!」
など、それぞれの思いを伝えてくれました。

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展示物の洗い出し

みんなの意見をもとに展示のイメージが固まったら、まずはどのような展示物がいるのかを洗い出します。
3Dの会場イメージをみながら、
「この展示物には補足説明のためのキャプションが必要そうだ」
「原画は何枚くらい飾れるだろう」
「お客さんの導線を確保するための展示台の配置や大きさはどれが良いかな」
など、展示空間の隅々までできる限りイメージを膨らませながら、必要なものをリストアップ。

子ども作家たちにも展示で飾るための原画やアイディアシートなどを持ってきてもらい、どの原画を飾りたいのかを自分たちで決めてもらいました。

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展示物の制作

展示では、これまで作ってきたものと、新しく作るもの、どちらも必要になります。
これまでに制作過程をご紹介してきた「旅するかばん」や、絵本づくりの様子を伝えるための展示物は、新しく作るものにはいります。
子ども作家たちとは、旅するかばんの制作を中心に、展示に来てくれたお客さんたちへのメッセージのパネル制作等も行いました。

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また、旅するかばんにいれてもらうための感想の便せんも子ども作家のオリジナルデザインのもの。
このデザインにも子ども作家それぞれの個性がでていますね。
なかには、絵本に登場するキャラクターを描いている子ども作家も。
実際に展示を行う際には、みなさまに絵本と共にこの便せんのデザインも楽しんでいただきたいです!

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壁に飾る大きな展示物などは、旅するかばんづくりにもお世話になっている協同工芸社さんに制作のご協力をいただきました。
デザイナーが入稿したデータをキャンバス地にプリントしていただき、ファブリックパネルとして制作していただいています。

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ファブリックパネルは発色がとても綺麗で、キャンバス地にプリントされていることによりあたたかみのある印象になります。
そして、パネルの木枠にプリント生地を張る作業は、なんとすべて手作業で行ってもらっています・・・!
展示ではお見せできないパネルの裏側の部分までとても美しい仕上がりで、一枚一枚、とても丁寧に手間をかけてもらっている展示物たちです。
パネルづくりの様子は、下記の協同工芸社さんの記事で詳しくご覧いただけます!
パネルをきれいに張るためのポイント、とても勉強になります。


また、なかには展示するためのジオラマの補修を行う子ども作家も。
このジオラマは、「T&M〜たーちゃんとみみちゃんのぼうけん〜」の作者2人が、絵本の世界観のイメージを膨らませるためにつくったもの。
子ども作家のももかは、ジオラマの色を塗り直したり、家具を配置し直したりと、展示に向けての補修作業をがんばっていました。

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年明けの展示に向けて、できるだけ年内に準備を進めておきたく、2020年の終わりはかなりバタバタでした…。
ここ数年で一番「師走」を感じる、忙しい12月だったかもしれません!

梱包作業を終えた翌日の緊急事態宣言・・・

お正月休みが明け、展示物を最終チェックし、搬入作業でつかう道具たちもダンボールに梱包完了・・・!というところで、一都三県への緊急事態宣言が発令され、予定していた期間での展示を見送ることとなりました。
送り伝票を貼られているのに、送られることのなかった荷物たちの姿がさびしげ・・・。

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柏の葉でのミニ展示開催!

しかし、せっかく準備した展示物たちをこのまま眠らせておくのはもったいない・・・!
ということで、VIVISTOP柏の葉の横の本棚のスペースをお借りして、VIVITA BOOKSのミニミニ展示ブースを作成しました!

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VIVITA BOOKS 2020と2019の作品と共に、協同工芸社さんにつくっていただいた展示パネル等も展示をしています。
もちろん、絵本は手にとって読んでいただいてかまいません!
柏の葉近辺にお住まいの方は、ぜひ遊びに来ていただけるとうれしいです。

いつかの展示開催に向けて

予定していた期間で展示を行うことができず、残念な気持ちはありますが、私たちはこの機会を「より良い展示や企画を考えるたの期間」として、今後の展開についてとても前向きに考えています。
今後の状況はまだ誰にも読めないものではありますが、いつかみなさまにVIVITA BOOKSの世界観を楽しんでもらうための機会を設けるために、今は感染拡大防止のため、自分たちのできることを粛々と行っていきます。

展示についてのお知らせや今後のVIVITA BOOKSの活動の様子は、引き続きnoteにて発信予定です。
まだご紹介していない絵本の制作レポートや、旅するかばんの制作過程もこれから発信していきますので、楽しみにお待ちください!

これからもVIVITA BOOKSをよろしくお願いいたします。


最後に。デザイナーにつくってもらった展示の告知用ビジュアルも、それぞれのペアの良さや活動の様子が伝わってくるものでとても気に入っており、じっくりご覧いただけると嬉しいです!
(表記されている日付での展示は行っておりませんので、くれぐれもご注意ください…!)

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