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One noble novel|コスチュームジュエリー専門店

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|7th Floor|見た目を飾るだけでなく心も演出する、読むコスチュームジュエリーがコンセプト。フランスマルセイユ地方の古のタロット物語をインスピレーションにメッセージを込めて… もっと読む
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One noble novel|時を味方につけて

Text|高柳カヨ子  意匠という言葉がある。意匠を凝らすというように使われることが多いが、単なるデザインというよりもっと深い意味を込めた”かたち”を思わせる言葉だ。   One noble novelのコンセプトである「読むコスチュームジュエリー」。占いの道具としてのタロットではなく、物語として読み継がれた「書物としてのタロット」の世界にその創造の源を得たこのブランドは、身に着けることによりそのひとの心持ちを変えるジュエリーの力を信じている。  ものは時にひとよりも長

One noble novel《2》|ユリの勲章 & Re:novel—ペンと盾—

TextYayaco Yoneyama  むかしは怖いと感じていたヴィンテージのアイテムに惹かれるようになったのは1枚のモーヴ色のデイドレスがきっかけでした。ヴィンテージとは思えないくらい状態の良いもので、サイズも誂えたようにぴったりで。  それ以来足繁くアンティーク市を覗くようになり、ディーラーさんたちのお話を伺いながら一期一会の出会いを楽しむようになりました。ものから呼ばれたような気になり、時代と空間を巡ってはるばるわたしのもとにたどり着いてくれたことに運命を感じ

One noble novel《1》|Curtain Call & Secret Crown

TextKIRI to RIBBON  ヴィクトリア朝ロンドンから、時を超えて名探偵たちが降り立った初夏のモーヴ街——菫色のストリートがモーヴ・カーペットとなって、ヴィヴィアンズ百貨店へとまっすぐ続いています。このほど、時を経た風合いを翻案する新しい舞台が、ここ8番地・ヴィヴィアンズ百貨店に誕生しました。  「見た目を飾るだけでなく心も演出する、読むコスチュームジュエリーがコンセプト」——7th Floorにお迎えしたアクセサリー ・ コスチュームジュエリーブランド様