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プレひとり暮らしの独り言:ルンバとの共依存生活
くだらない独り言です。
よろしければご覧ください。
子育てが終わって、終わりつつあって、いよいよ一人に慣れる準備が必要だと思うこの頃です。
うさぎのようにふわふわで、ぴょんぴょん跳ね回っていた子ども達は、20歳を過ぎて自立の道を歩んでいます。
仕事が終わって家に帰り、玄関のドアを開けると、遠くから真っ先に駆け寄ってきて、私を出迎えてくれる子どもは、もういません。
その代わり.70%の確率でルンバが私を玄関で出迎えてくれています。
5年以上前に購入した安いルンバは、毎日毎日玄関に半分落ちて、停止する癖があります。
「また、君はそんなところに。そこでなにしてる?」そう言ってちょっとずらしてまたスイッチを入れる。
安いからなのか、数分後にはまた玄関に落ちている。
何回もその繰り返し。
こいつは、安いと思って軽く見ていたが、頭が良いのか私を試しているのか?何回までなら私が許してくれるのか、試しているのか?
そう思いながら、玄関から離れた場所でまたスイッチを入れる。
何度も停止している彼なのか彼女に声をかけて助ける。
そして、今度はベッド下の隙間に斜めに突き刺さって瀕死状態のルンバに声をかけて救出する。
充電する家に1回で戻れないルンバを見守る。
そして、無事家に戻っていると、「よくやった!」と褒め、いないと、どこにいるのか探しまくる。思ってもないところで停止している。
そんな生活に慣れる必要もなく、それが当たり前の日常になっている。
家は独り言を言う場所だ。
誰にも迷惑はかけていない。
一人でシャワーを浴びていると、薄暗いガラスに、いるはずもないお化けを想像して心細くなり、また、何か一人で喋る。
そろそろ眠くなってきたと思う時も、「そろそろ寝ようか」と独り言を言う。
そして、朝からまた独り言を言いながら、仕事に行く前またルンバにスイッチを入れて出かける。
一人なら寂しいかと思ったが、そうでもない。
寂しくはない。
時々暗闇が怖い程度で、エネルギーの塊のような子どもと一緒にいるよりも、リラックスすることができる。
大学生の次女は忙しくて、ほとんど家にいない。
ただ、これからは、ずっとこれが続くのかと思うと、いったい何台のルンバを購入しなければならないのか。
今も充電する家に戻れず、さまよい続けるルンバが、私の足の甲上を通って行った。
私のスリッパは、だいたいこのルンバによって、四方八方に散らかされる。
おてんばで手のかかるルンバと、その騒音とともに、この記事を書いているのでした。
そして、「エラー6、ルンバを別の場所に移動してください。」といつものアナウンスが聞こえる。
「ルンバを迎えに来てください」とまた呼ばれた。
ルンバは私がいないと、永遠に玄関で眠ることになる。
そして、私には血の通わないロボット掃除機の面倒をみる役割がある。
お互いに依存している。
共依存だ。
AIは孤独な高齢者の生活に必要なものだと実感するのでした。
そんな、独り言でした。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
私が目指しているのは、孤立のない共生社会です。
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