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【詩】うたう理由

私と貴方はもうどうやったってわかり合えないという現実があるから現実というのは私の中で唾棄すべき存在となった

私は決して善い人ではない
私の知らぬところで
如何なる窃盗放火独裁拷問殺戮虐殺が行われようと
知ったこっちゃあない 知らないもの

だけども私と《貴方》が
そこに必ず居る《貴方》が
どうやったってわかり合えないということほど
惨たらしいことはこの世にない

詩というものは
そういうときのためのものだ

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