想い月

はじめまして。想い月🌙です。 主に、詩・短歌・都々逸・ショートストーリーなどを書いてい…

想い月

はじめまして。想い月🌙です。 主に、詩・短歌・都々逸・ショートストーリーなどを書いています。 まだまだ修行の身であります。今日も今日とて日々精進なわけです。 楽しく書いていけたらなぁ…╭(°ㅂ°)╮

最近の記事

あなたは【詩】

あなたは、孤独を知るため あなたは、喜びを知るために あなたは、悲しみを知るために あなたは、怒りを知るために あなたは、誰かに寄り添い あなたは、誰かに寄り添われ あなたは、生きていく あなたは、死んでいく 最期は、皆、一人。 最期は、皆、思い出。

    • 帰り花【ショートストーリー】

      今年は初雪もまだだ。 君のいない世界に、僕はどれくらい立ち尽くしているのだろうか。 ここから見えるものは変わりはしないのに、君だけがいないのだ。   あの忌まわしい戦争が僕らを引き裂き、想いも散り散りになってしまった。 また季節は巡ってくるのに、君だけがいないのだ。腕にチラつく花弁。否応無しに感じてしまうよ狂った時間を。 「こんにちは」その声に僕は息を飲む。自由のきかない体が熱を持ち、急に春疾風が花弁をさらっていく。 胸が燻り一気に強烈な雲が立ち込めるように感情の波

      • 毛がなくなるよ【詩】

        あなたの頭に毛がいっぱい あなたの頭は毛がいっぱいね だから、わたしが抜いてあげる あなたの毛がなくなっていく あなたの毛がなくなるの あなたの頭に毛がなくなった わたしが全部抜いたの 一つずつね。 もうあなたの頭の毛がなくって わたしもあなたも眠りにつくの。

        • 自己紹介🌙

          はじめまして、想い月🌙です。ヾ(*´∀`*)ノ 言葉遊びのつもりで、書いています。 学生時代から、音楽が大好きで歌詞や曲から表現力を確保した民族です( *ˊꇴˋ)エヘッ もやしのように折れやすい精神力と、岩塩のように少ししょっぱい(汗っかき)体を武器に、日々綴っております。 これからもよろしければ、お付き合いください。 大切な伴侶の「いつかの月」 さんにはいつも尊敬と感謝をこめて。 名付け親は人情の機微に通じた「繊乃月 」さまです。 (❁ᴗ͈ˬᴗ͈) 2024.10.

        あなたは【詩】

          都々逸#00

          霧の街にて 男と女 小指絡める 別れ際 酒に呑まれて ちゃぶ台返し 妻は笑顔の 毒返し 涙堪えて 空に手伸ばす 温もり感じ 生きていく

          都々逸#00

          真夏の夜の夢 【ショートストーリー】

          真夏の夜の夢とはよく言ったもので。 つい先程まで繋いでいた手のひらに、温い夜風がすり抜けていく。 一緒に歩く砂利道には浴衣姿の君の足音。 カランカランと耳に心地よい響きが鼓膜を鳴らした。 特に会話らしい会話もなく、ただ、二人で手を繋いで歩いているだけの夏祭り。左前の浴衣を着た君の横顔はとても綺麗だった。 穏やかに流れる川縁には、灯篭流しをする人たち。 しばらく二人で立ち尽くしてその情景を見ていたら、君が手をゆっくり離して前へ歩き出す。一度だけ振り向いて申し訳なさそうには

          真夏の夜の夢 【ショートストーリー】