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サイバーパンクとnote村

2年前にnoteに登録をして、初回の記事を書いたっきり・・・放置してた。丸2年。

久しぶりにnoteを開けてみたら、なんか、とても勢いがあった。
書くことに目覚めたような人たちで溢れかえっているような眩しい感覚だった。そして、いろんな記事を読んでいるうちに、Blogとはまったく違うことも少なからず理解できた。

それは〝書く村〟のようで、牧歌的で、なんか懐かしい。

村の定義を調べてみると、〝田舎で、人家が群がっている、地域的な一まとまり。また、地方公共団体としての村〟
なんて書いてあるが、決してnoteは田舎ではない。

更に、〝都会風・本場に対して、そうでないことを言う語〟・・・とも書いてあったが、全然しっくりとこない。ゴチャゴチャになっているようで、まとまっているんだもの、このnoteは。

これは変にnoteには装飾機能がないことも影響しているんだろうな。だから、文章から伝わってくるインパクトを受け取ろうという意識がBlogとは違うのだろうか。

そっか!!日本の中のサイバーパンクコミュニティ・・・こんな感じが自分の中でピッタリきた。あくまでも、個人的な感想なので悪しからず。

サイバーパンクといえば、日本の地名が作中に登場する「ニューロマンサー」を思い出す。作者であるウィリアム・ギブスンが"modern Japan simply was cyberpunk."と説明する、あの世界観だ。

ブレードランナーやニューロマンサーの発表を経て完成形となったサイバーパンクは、日本の大都市の景観に大きな影響を受けている。こんな感じで日本初のnoteが世界進出になったら面白い。

サイバーパンクのあの退廃的な未来感は、暗く雑然とした繁華街のイメージで登場人物の移動シーンなどが頻繁に登場してくるのだが、このnoteは暗く雑然とした繁華街のイメージ・・・とも違う気がする。ましてや退廃的なんかぢゃない。

なんだろう。この対にあるべきサイバーパンク感は・・・。

典型的なサイバーパンク作品では、非現実性へのカウンターとしてよりリアルな現実性が意識されているが、その反対のような、リアルな現実性へのカウンターとして、非現実性が散りばめられているムー大陸みたいな感じ。

現実性を体現するモチーフとして人間や心理の描写が言葉として表現されている面白い空間がnoteなのか。

と、めんどくさい、勝手な妄想は横に置いといて、結局は自分が興味ある主題のnoteしか読んでないわけであります。

しかし、サイバーパンクとnoteがなんでダブるんだろう。

〝脳機能に基づく認知、思考、心理などを機械的ないし生物工学的に拡張し、それらのギミック、ないしはコンピュータやネットワークによる模倣が普遍化した世界・社会の描写を主題のひとつの軸としている・・・・・・〟

ウィキペディア

これがサイバーパンクの特徴だが、chatGPTなどのAIテーマも頻繁にみられているnote村にはそれら電脳への抵抗も十分に垣間見れる。そう、僕にはそう見えるし、信じたい。

AIが急速に生活に浸透してきている現在、chatGPTの広がりが物凄い。
この流れは誰にも制御できないのだろう。
しかし、なんだろう、もっとやらなきゃいけない、葬られていたアナログの塊みたいなものを放しちゃいけない気がするんです。

そう言えば、突然、養老孟司さんの「AIの壁」という本に書いてあったことを思い出した。

本書の冒頭、安易に「これからはAIだ」ではなく、本当に必要なことを考える必要性が指摘されていた。特に印象的だったのは、「AIが出した答が人間に理解できない場合」の問題だった。これは怖い。

そして、本当に必要なことを考える必要性ってなんだろう。確か、この書籍を読んで痛切に感じたことがこれだ。

それは、自分の哲学を、思想を、意思をしっかりと持たなければならないということ。AIに全てを任せていく半面、人間の生命に対して意識的に意識していくということ。

AIの何が得意で何が人間世界にフィットできないのかも同時に知ることになっていく過程において、学校教育ではスルーされがちな、哲学や思想、道徳、道義など。それこそnoteに見出していくことが、アナログの塊を放さないことに繋がる。

AIは万能ではない。人間もまた万能ではない。

しかし、それがひそひそと寄り添ってきているこの世界観が不安を伴った近未来的なサイバーパンクを彷彿とさせてしまったので、こんな妄想が出てくるんだね。

哲学や思想、個人的な感想なども膨大なデータで埋没されないように、愛や感動を言語化していく外向性と開放性がnoteには求められているような気がします。

この先も、
アナログの塊を放さないように、このnoteとお付き合いができればいいな。

ヘンな書き出しになってしまったけれども、
自己紹介に変えて、皆様よろしくお願いします。

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