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日本人の知らない日本:東京出入国管理局がカオス過ぎて笑えなかった。

先日、夫の配偶者ビザの更新のため、東京出入国管理局へ出向きました。
今回がはじめての更新。

初回に配偶者ビザを取得のために申請した場所は違うところだったため、品川の東京出入国管理局は初めて行きました。

事前にサイトを見て、コロナの影響で入場制限をしているのは知っていました。

流れとしては、

まず会場入り口前で入場整理券をもらう。

○グループ △△時◇◇分
という区分が書かれた紙をもらう。

その紙に書かれている時間の15分前から、会場外の列に並べるようになるので、並んで待つ。

紙に書いてある時間になると入場を案内される。

ここでまず、整理券を配るときの案内が何もないんです。
ただ、グループと時間の書いてある紙を受け取るだけ。
紙には15分前になったら並べます的なことが書いてはある。
外にはグループごとの列があるけれど、自分の紙の時間とは違う早い時間枠の札が出ていて、明らかに違う。

人が大勢いるし、一体どういう仕組みになっているのか、なんの説明もないと本当に不安になる状況でした。
列の案内の係員に痺れを切らして聞いてようやく理解。

私たちがもらった整理券はその時から約2時間半以上も先の時間でした。

時間を潰そうにも、近くはコンテナヤードしかないのでコンビニはあってもカフェみたいなものはなく。
なぜかジムはありました笑

天王洲アイルからこの東京出入国管理局まで歩いてきたものの、2時間以上もこんなところで待ちぼうけは勘弁だなということで、仕方なくバスで品川駅まで引き返しました。

品川駅に着いたら着いたで、カフェなんて山ほどあるし、と思いきや、もはや無意味な緊急事態宣言でテイクアウトばかり。
こんな状況なので、イートインができるカフェには人が集中し、席を探すのも一苦労でした。

適当に時間を潰すには長過ぎるほどの時間をかろうじて席があった窮屈なスタバで過ごし、またバスで出入国管理局へ。

着くと、時間枠の札が自分たちの時間枠に近づいているのを確認し、列から外れて自分たちの時間枠になるまで立って待つことに。

予定通り15分前くらいになると、今並んでいる列が中に案内され、次の時間枠になったので、またそこで並びます。

その後、紙に書いてある時刻くらいに無事入場できました。

入場する時は簡単な荷物検査という名のただのチャック開けるだけというチェックが入ります。
カバン開けてくださいという割に、中は一切見ず、チャック開けた時点でオッケー。
意味あんのかこれ。ってなりながら、中へ。

初めてなので、他の人が黙々とそれぞれの場所に行くのを横目に、案内板を見ます。
更新は、二階、と。
エスカレーターで二階に登ると、また大勢の人がいて、カウンター窓口とソファの待機席がたくさん。
なにやら筆記スタンドで書類を修正している人もたくさんいる。

とりあえず何がどの窓口なのか全くもって分からないので、また目の前の案内板を見るも、更新はBカウンターということしか分からない。

Bカウンターなのは分かったけど、Bカウンターはエスカレーターを背にして左側と、正面の2つに分かれている。
さらに言うと左側のカウンター窓口が1から6だかに分かれていて全部同じではない模様。 
それに6の窓口の天井には受付16:00までとか書いてある。
この時すでに16:00を過ぎていたし、受付窓口的なものが見当たらないというか案内が一切ないので、まさかここまで来て、さらに2時間半も待った上に、おかげで往復のバス代とスタバ代をかけて、受付時間終わってますはないよな?おい?ってなりながらイラつきだして笑
こういう行政窓口ってそういうの平気で言いそうだし。

正面のBカウンターもいくつか窓口が別れていて、右端はB7と窓口上部に書かれているが、どっちも私にとってはBなので、で、どれなの??まずどこで受付してくれるの?って感じでした。

完全に分からずパニックの私に夫はとりあえず正面のカウンターの方に並んでみよう、なんかみんな申込用紙持って並んでるし、と言うのでそうすることに。
しかし私にとっては全てのカウンターで申込用紙持って待ってるか修正してる人に見えたので、うーん…となりながら並んでました笑
列の入り口のところにapplication 申請という札はあるんですけど、そもそも私にとってはここにいるB全体の人が「申請」しにきてるんだから、この札がこの列が何なのか特定するには何の役にも立たず。

結果的に、このエスカレーターを背にして正面のカウンターが受付窓口で合っていたのですが、もう少し分かりやすく書いとくとかできないのかなあ、と本当にイラつきました。
「申請」だけ書いとくんじゃなくて、受付窓口、とか申請受付とかならまだ分かるんだけどな…。

そこの受付窓口でまず用意してきた書類の不備をチェックします。
ここで不備内容によって、どうしてと指示され、またこのB7カウンターの方に戻ってくるか、そのまま別の1から6まであるカウンターにいくか、言われます。

私たちは最初の不備でまたこのB7に戻るよう言われたので修正し、また同じ「申請」の列から窓口にいき、真ん中のラインより左側の窓口が空いたので出すと、あこれはB7の方なんであっちですねーと言われ…いやじゃあそっち側はBなになんでしょうか⁈ってなりました。だって何も書いてないんですよ。B7は一番右側に書いてあるけど、左側は何も書いてないから、同じカウンターだと思うじゃないですか笑

それでまた右側に行くと右端に小さく足元にB7と書かれた別の列があるのを見つけました。幸い誰も並んでなかったので良かったですが、いや、わかるかーい!とツッコミを壮大に心の中でいれました。

B7でまた修正した書類を見せると、別の項目を指摘される。
いや、一度に言ってくんないかな?これでまたB7戻ってこいとか言われるのマジ勘弁だよ?と思っていたらさすがにそれはなく、そのままあっち(エスカレーターを背にして左側の1から6番まであるカウンター)のカウンターに言って修正できたら書類出してきてください〜とだけ言われる。

実際に行くと分かるんですけど、どの窓口もすでに受付されている番号を呼ぶ形の窓口になっていて、一体どこから書類を出せばいいのかまるで分からない。
なにか大きく書いてあるでもない。
痺れを切らして、全然関係なさそうなカウンターに頭を突っ込んで聞くと、あー3番行ってくださいと教えてもらう。

そう決まってるならなんでもっと正確に、「あっちのカウンター」とかじゃなくてあっちのカウンターの3番窓口に出してください、って言えないのかな、って本当にこの時イラッとして、英語で一人で結構大きめに文句言いながら3番窓口の前に待機しました笑

これまた3番窓口は列が作られてないので、今カウンターで話してる人の後ろに適当にみんな並ぶし、誰も整備してないからカオス。

窓口が空いてようやく書類を出すと、受理され、6番の窓口で番号呼ばれるまで待ってください、と言われる。

この番号は先程B7カウンターですでにもらった番号札なのですが、下手したら3番窓口で書類の提出しなくても呼ばれるの待ってればいいと勘違いしそうな流れです。

常にまだ書類出してない人は3番でーとかアナウンスしてくれるわけでもなく、終業時間に近づいたときだけ職員たちが早く閉めたいがために、アナウンスされるくらい笑

なんて不親切なのだろう、私が外国人だったら完全にこれで日本嫌いになるわ、と思ったのでした。

こんな分かりづらいところで留学生とか出稼ぎとか技能生とか毎年更新しに来てるの⁈と衝撃的過ぎました。

無事しばらくして6番窓口から呼ばれると、受理票を渡され、今日はこれで終わりで〜す、と気の抜けた回答をもらい、ようやく申請完了…。

本当に疲れました。
明らかに分かりづらいのに、何も掲示したりしていないのは、あまりやりやすくして抵抗をなくすと行政書士の仕事がなくなっちゃうから、あと局の職員の雇用創出のためあえて煩雑にしてるのかな?と疑念を持ちました。

大体、ただ書類提出するだけなんですから、窓口でしかも複雑に分離された窓口で受付なんて今時しなくてよくないですか?
不備が心配な人だけが窓口でやれるようになってれば別に問題なく、郵送やオンラインでやりたい人も大勢いると思います。
もちろん、相手は外国人だから不備もたくさんあることを配慮してのことは分かりますが、郵送でもオンラインでもそれに指示したり対応したりできますよね。

ただでさえ、留学生とか技能生とか、アルバイトで生計立ててる外国人にこんなコンテナヤードしかない変なところまで来る電車賃やバス代もしんどいと思いますし。

本当はもっと簡素化できることをあえて面倒なままにして、無駄金使ってるな〜と思いました。
私たちが終わったのも19 時くらいだったので、きっと職員の方は20時とか21時とかまで残業してるでしょうし、こんな大勢の職員の給与と残業代払ってこんな非効率な作業してんだ…って思っちゃいました。

ひとつだけフォローしておくとすれば、おそらく更新の窓口は常連が多いので、やりなれてる人も多く、いちいち3番がどうのとか言わなくても分かってる外国人も多いから、言わないで済ませている傾向なんだと思います。
ただ、みんながみんな慣れていないし、毎年新たに日本で暮らす外国人も一定数いるわけで、初めて更新する外国人もそれなりにいるはず。
なのに、日本人ですら理解に苦しむような会場の作りと案内に、本当にうんざりしました。

夫の母国、フランスの事務手続きのクソさをディスりまくっていたけれど、これじゃあ日本もまるで同じだな、と思ったのでした笑

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