見出し画像

七夕の願い

祖母と広島旅行した時、どこかのお土産屋さんで見つけた笹飾りに短冊を結んでいた。

画像1

結ばれた短冊に書かれた願いは? 2017.6

今年の伝統的七夕は8月25日。「伝統的七夕」は旧暦の7月7日で、毎年日にちが変わる。2019年は8月7日で、来年2021年は8月14日のお盆の間。新暦の7月7日より、旧七夕のほうが綺麗な星空を見られる可能性が高いので、七夕は毎年2回空を気にして見上げてみる。

天候によっては出不精が増す私でも、お盆含めた夏イベントの思い出は多い。暑さが身体に刻み付けられるからか、他の季節と比べて夏の記憶は段違いに色濃い。美しい原色の油絵の具でばしっと塗りつけられたような鮮やかさ。酷暑の時期を越え、次第に暑さ和らぎ景色が変わる秋に体験した記憶とはまた種類の違う宝物。

2018年から、ここ南独でもう三回目の夏を迎えている。いつも夏になると読みたくなる宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』、それから『双子の星』の「ほしめぐりのうた」が好きで、8月からはあつ森の島メロにもしてしまったくらい。

画像2

島メロ:任天堂の「あつまれどうぶつの森」で設定できる短いメロディー。時報や建物の出入り、どうぶつに話しかけた時に聞ける16音を選ぶ。のばし音、休符、カエルの鳴き声(?)も選べて面白い。

ほしめぐりのうた / 宮沢賢治

あかいめだまの さそり
ひろげた鷲の つばさ
あをいめだまの 小いぬ
ひかりのへびの とぐろ

オリオンは高く うたひ
つゆとしもとを おとす
アンドロメダの くもは
さかなのくちの かたち

大ぐまのあしを きたに
五つのばした ところ
小熊のひたいの うへは
そらのめぐりの めあて

Das Lied der wandernden Sterne

Ein Skorpion hat rote Augen
Ein Falke öffnet die Flügel weit
Ein Welpe hat blaue Augen
Eine zusammenrollte leuchtende Schlange

Orion singt über den Himmel
dann lässt er Tau und Frost fallen.
Die Wolke der Andromeda
ist geformt wie ein Fischmaul.

Ein großer Bär nach Norden streckt
seine die Pfoten fünf Schritte weit.
Auf der Stirn des kleinen Bären,
findet sich ein Fixstern das Himmels.

ドイツで、日本のお盆に近いのは11月1日のAllerheiligen(万聖節:キリスト教の「諸聖人の日」、その前夜がハロウィン)、トルコではラマダンの断食明けや犠牲祭のバイラムの時、ご先祖様に会いにお墓参りすることが多いのだそう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?