青春を言語化したらこんな感じ
坂木司さんの『夜の光』を読んだ。
もともと坂木司さんの本は中学生の頃からよく読んでいたが、学生が主人公の話は珍しいような気がする。
ゆるく活動している天文学部の同期4人それぞれの視点からの短編と、卒業後の短編で構成されていてとても読みやすかった。
読み終えて不思議と懐かしい気持ちになった。高校生ならではの進路に関する迷いや、親との衝突で抱えたモヤモヤ、あの頃にしかなかった放課後の景色は私自身も経験してきたことで、あれらを言葉で表すとこうなるのか、と感心さえしてしまった。