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【つづき】価格転嫁が起こらない←低賃金←低生産性 という分析に足りないもの 

価格転嫁が起こらない理由は低賃金にあって

低賃金の原因は低生産性

では
低生産性の原因はというと

消費伸び悩み。

消費伸び悩みの原因について
(※エネルギー、食糧、防衛費は今回触れてません)

まず日本の経常収支を眺めてみると
長い間日本の経常収支黒字を支えていたのが
貿易収支である。

日本の貿易相手は、中国が多く
そして、それが客単価の低下を招いていることで
生産性が上がらない面があるというのは
何度か触れてきた。

単価が低いと、収益が伸びないので
給与や雇用が伸びず消費が低迷し、企業物価指数上昇の割に値上げが出来ないということです。

また別の要因の一角として
中国の次にアメリカからの輸入も多く、注目はその中の
医薬品や医療機器だ。
こちらは単価が高い。それでいて、買わないと治療できず死んでしまうので
買わざるをえない。
単価が高いことの旨味は国内ではなく、海外にあって、つまり
雇用や売上が海外なので、旨味をちゅーちゅー吸われている状態です。


海外の生産性が高いのは日本の体液を
吸わせてあげてるからとも言える。


まとめると
日本の消費構造は

製薬などが強い欧米へと
医療面で高齢化社会日本の消費者は、まず支出を割かれて
(社会保険がわかりやすい例)
お財布が痩せる。
そうしてから少ない残金で、消費をするわけだが
市場は中国産の安い製品で溢れていて
そこに注ぎ込まれる。
そして、残りの雀の涙みたいな小銭で
国産、国内サービスを買う構造。

この構造によって
国内企業は雀の涙をめぐって熾烈な
取り合いをすることになって
デフレ体質が出来上がっているということではなかろうか。


結論として「この構造が原因だ。」で終わらせるのでは良くないことは
前回書きました。

ではなぜ、この構造に落ち着いているのか
この構造の原因は?
と考えないといけません。

この先はかなり難解かつヘビーなニオイがします。


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