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脱税と通貨の関係

まえおき


※怖い話を含みます!ご注意を。
コンゴという国があるのですが
かつてベルギーの植民地でした。

ベルギーは、植民地コンゴを発展させることで
自国の利益につなげようと考え
コンゴに産業を起こし、ノルマを与えました。

ベルギー本土から要求される高いノルマを達成するために
コンゴの現場では、ノルマ未達成にバツを与えるといったことが行われるようになりました。

それがとても残酷で、ノルマ達成に失敗すると
家族の手首を切り落とされるといったものでした。

しかもノルマは、無茶な高さで
とても達成できるようなものではなく
でもかと言って家族の腕を切り落としたくないので
隣の村を襲って、その村の人の腕を切り落として
提出するといったことが、横行するようになり
多くの人が殺されました。

遂には、コンゴでは手首が通貨になってしまったのです。

なぜ手首が通貨として機能したのでしょう?



実は
通貨というのは
その提出の強制(納税)をすることで
価値が発生するのです。

手首の提出が強制されたことで
なんとしてでも手首を入手しなければならないので
手首の需要が生まれて
いろいろなものと交換が成り立つ
通貨として人間の手首が流通することになったのです。


紙幣は本来ならただの紙だけど
国が納税を国民に課すことで
その国の通貨が納税に必要なので、需要が生まれ、価値が
つくことで通貨として機能します。

税金の本当の役割

このように、
実は税金には、通貨に価値を付ける機能があるのです。

何か国が、税金を使って国家事業を行うために
お金を税金として収めさせるというのは、実は
メインの機能ではないと見ることも出来ます。

その国の通貨に価値付けをするために税制を設け
ついでに、財政政策という機能もおまけとして
あるに過ぎないのだ。

なぜ、通貨が暴落する国があるのか

殆どの国では税金がある
税金が徴収される限り、通貨の需要が
あるので、価値がある。
にもかかわらず、経済破綻したとはいえ
なぜハイパーインフレは起こるのか。

国が破綻すると
国にお金がないので、たとえば公務員の給料が支払えなくなるので
税金の徴収の管理ができなくなり
脱税し放題となり
通貨の需要が著しく低下し、暴落する流れが考えられる。
おそらくそれが起きていると考えられる。

あるいは、多くの人の収入が途絶えて納税ができないとか?

脱税は、良くないと考える人が多い国

日本は世界で一番
脱税は良くないと考える人が多い国らしい。
異次元緩和で、お金を刷りまくっても
日本円がハイパーインフレに陥らないのは、ぶーぶー文句言いながらも
きちっと納税するからではなかろうか。
あるいは、視点を変えると、脱税に目を光らせて監視が行き届いているからだろう。

一方で脱税しても構わないと考える国では
どれも通貨がやはり、弱い。
税逃れは、実は自分の首を絞めているのだ。

税に対する考え方

一生懸命働いて稼いだお金を
税金で持っていかれるのはみんなムカついていることであろう。
でも実際には、せっかく稼いだ円が紙くずにならないように
価値付をするために、一旦政府に通すということをやっているのだ。
それが済んだら、税金は、国民に戻すわけだから、基本的に損はしていない。

損をしていないのに損をしたと錯覚して、無駄に不幸に感じるだけ
それこそ損だというのが実際のところであろう。

街に道路や信号が当たり前にあるけど
当たり前じゃないんだよな。






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