「資源大国にほん」という世界線

資源国は
地下資源などを輸出して
莫大な利益を上げる。

例えば原油はドルで決済されるので
ドルをたくさん手にすることになる。
貿易収支も大きく黒字となり経済も勢いづく。

しかし、自国ではドルのままでは使えないので
自国通貨に両替することになる。
それは、自国通貨を買うことを意味するので
自国通貨高となる。

自国通貨高となると
自国製品が世界では、割高となり
価格競争力が落ちる。

すると
国内の製造業などが
海外勢に淘汰されズタボロになってしまう。

淘汰される過程で、海外の企業に身売りをする企業も
多く出てくるので、国内の技術が
流出することとなる。

それだけではなく、国内製造業が更地にされてしまうので
新しい技術が国内からもう生まれることはなくなる。
技術革新をエンジンとした成長手段が途絶える。

そうなるとその国は資源だけに依存する
構造となり資源価格の変動に大きく揺さぶられる。

その結果
国内経済は荒れて、国民の政府に対する
不満が大きくなり、政治が不安定になる。
無理にでも秩序を確保するために、圧政の中央
が確立する。

圧政を国際から批判され
経済制裁にまでも至る。
戦争すら起きる。


さて日本の海は世界有数で
資源が大量に眠っている。
眠っていたからこそ、日本の技術力は
あったのかもしれない側面がある。

しかし、世界的な供給網の混乱により
日本の資源の自前論が台頭。
急がれ
そして、そうなる。
そして遂には日本は世界有数の資源国となるのだ。

そうなったときの
資源大国の陥る罠のシナリオを
日本はどう回避するのか
その言及を、見かけない。

準備が全くない状況にあるのだ。



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