「想像力で日々を豊かに」 by 京大生もーりー#2

VFBA✖︎ジブン episode1  紡ぎ手: もーりー@京都大学


“紅茶はこれまでをふりかえるための飲みもので、コーヒーはこれからのための飲みものだ”
(『遠くの声に耳を澄ませて』)

僕の大好きな作家さんの言葉。宮下奈都さん。

コーヒーは僕にとってはまさに特別な飲みものだ。
受験当日のあの日。レポートを仕上げるとき。塾講師としての授業の直前。
コーヒーは自分のスイッチをオンにしてくれる。

それと同時に、たくさんの思い出とともにあるコーヒー。

小学生の自分にとって、まだあまりにも背中の大きかった父親の飲むインスタントコーヒー。
思春期を経て母と過ごした束の間の時間とコーヒー。
仲間と共に、日が暮れるまでこもった高校の図書館と休憩の缶コーヒー。
初めての大学、慌てて乗った京阪電車とコンビニコーヒー。

僕にとってたくさんの意味を持つコーヒー。
でも、僕だけのコーヒーではないのかもしれない。
誰のどんな想いをのせて、僕たちのもとに届いているのだろう。

そんなことを考えるきっかけをくれたのが、今週のVFBA。
今月の企業は小川珈琲株式会社だ。
出された課題は以下の二つの問いに答えること。

「これからの時代、コーヒーが果たす本当の価値ある商品のあり方」
「そもそも、本当の価値ある商品とは?」

受講生はそれぞれ頭を目いっぱい使って、答えの用意されていない問いに答える。
そして、自分自身のかけがえのないアイデアをプレゼンという形で表現する。

僕自身、この問いによって何かが変わった。
自分にとってのコーヒーは、自分と自分の家族や友人だけのものだった。
思い出とともにあるコーヒーは自分の世界で完結していた。

「コーヒーの果たす役割」や「商品の価値」

これらを考えるには、自分たちの世界だけでは狭すぎる。
生産者と仲介者と消費者。
きっとたくさんの人がそこにいて、たくさんの人の想いがある。
国境を越えて、世代を越えて、広い世界で動いている。

自分の見える世界のもっと先を見ようとする想像力。
想像力は、その人の可能性を規定することなく、世界を広げるきっかけになる。

コーヒーの裏側を想像したことで、僕にとっての“コーヒーにまつわる世界“が広がった。
僕の世界が、どんどん広くなっていく。


想像力によって、世界の見方が変わる。
世界の見方が変わると、日々が少しずつ豊かになる。

明日飲むコーヒーは、今までのコーヒーとは一味違うはずだ。

そんなささやかな楽しみが、僕の毎日を楽しく豊かにしてくれる。


1期生 もーりー



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