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大人が踏み込んではいけない領域

サッカーは誰がプレーするのか。それは選手たちです。

私も指導者なりたての頃は、もっとこうしたら上手くいくのに、なんでこれができないんだろう。。。そんな思いが強く、いろいろなことを子どもたちに教えていました。

しかしある時、ふと子どもたちの目を見たら、つまらなそうな表情でプレーも消極的になっていく姿を見ました。子どもたちは素直で純粋なので、教えたことは一生懸命やろうとします。

でもそれが子どもたちのサッカーへの情熱を奪い、自分で考えて自由にプレーする楽しさを奪っているのではないか。選手一人一人の個性や特徴を伸ばし、自分自身で技術を磨いていけるように関わること。

このことが大切であるにも関わらず、自分のやりたいこと、教えたいことに偏りすぎていたと猛省した記憶があります。

子どもたちにとって、指導者や親が言うことには強い影響力があります。だからこそ、「何を教え、何を教えないか」

教えることによって、その子の良さが消えてしまうのであれば、教えない方がいい。むしろ教えてはいけないのだと思います。

また、教えるときも一人一人の個性を見極めたうえで、タイミングも配慮しながら伝える。こういった繊細なところまで考えることが大人のやるべきことなのではないでしょうか。

教えるべきは、技術や道徳的な部分。

踏み込んではいけないのは、判断の限定や行動の強要。

サッカーをプレーするのは選手であり、主役は子どもたちです。指導者や大人の考え、想いだけが先走らないように気をつけたいところです。

Vitaサッカーアカデミー代表
久保田健太

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