自分を変えるな、世界を変えろ。 - Nike Japan “You Can’t Stop The Future”
Nikeの話題になった映像。監督はJovan Todorović、クリエイティブダイレクターはCurro De La Villa。
エージェンシーはもちろんW+KのWieden Kennedy Tokyo。
日本に住む異なる背景を持つ3人の女の子のアスリート。一人は日本人、一人は韓国人、一人はナオミオオサカのように黒人の父と日本人の母を持つ。スポーツを通して日々直面する悩みや対立をスポーツを通して乗り越えていく姿を描く、実際の体験に基づいたフィルムポートレイト。
美しい映像。
この映像の伏線としては同じくW+Kが2019年に作成した、ナオミオオサカをヒューチャーしたQuetion Returnがある。
自分自身を日本人だと思いますか?アメリカ人だと思いますか?
賞金で何か買いたいものはありますか?
日本語で答えてくださーい!
この後もカツ丼食べますか?
もっと笑うべきだと思いませんか?
実際にテレビで記者から投げかけられた言葉が使われる。ナオミは指を口にあてシーと言う。すべての音が消える。そしてこのメッセージ。
自分を変えるな、世界を変えろ。
そして、Just do it. Nikeのキャッチフレーズ。
Nikeの姿勢は一貫している。
差別は世界中に存在する。より良い世界とは何か、スポーツはそれを見せてくれる。より良い世界のために、人々が一緒にそれに取り組み、立ち上がる力になると信じている。
2019年のナオミ・オオサカを通して、日本に存在する不寛容な差別を世界は知ったのだ。そしてBLMの後の2020年にこの映像が炎上すること自体がその根深さをを証明する。
もはや日本で生まれる30人に1人の赤ちゃんは外国人の親を持つ。そして200万人以上いる外国にルーツを持つ若者たちがいる。もはや日本社会を構成するのは両親が日本人の人々だけではないのだ。
廊下の疎外感を見せるのに、スパイクリー的のダブルドリーが使われる。ただスパイクリーのように登場人物はカメラを直視はしない。
BBC、TheGuardian、TheWashingtonPost、NewYorkPost、DailyMail、CNN海外の複数のニュースメディアでも取り上げられているが、残念ながら多くのメディアはポイントを捉えられていない。いつからジャーナリストはYoutubeのコメントを元に記事を書くようになってしまったのだろう。
ドキュメンタリ映画「ハーフ」も見ると良い。
NikeのBe Better
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