ACE2受容体とスパイクタンパク質の結合が思ってたのと違ったのでメモ

はじめに書いておきます。素人の雑記です。

スパイクタンパク質の結合の仕方


ACE2 受容体の内側にスポっと入り込むイメージをしていたのですが、以下の 2 つ目の図によると、ACE2 受容体先端(青色部分の右)の一部にくっつくだけのようで、想定外でした。

これだと簡単にくっついてしまいますが、くっついた後の外れやすさが気になります。感染の説明だと別の酵素が作用してすぐにウィルス本体を細胞内に引き込んでしまうようですが。。。

ACE2 受容体の下にあるのはアミノ酸輸送体 B0AT1 というものらしく、以前ちらっと調べたので別の機会に掘り下げたいと思います。

結合部位の探し方

ついでに、新型コロナウィルスの感染の仕方について、以下の説明を読んでインパクトがあったので、メモしておきます。

https://crisp-bio.blog.jp/archives/23213830.html

「スパイクタンパク質は、ウイルス粒子表面から20~40個突き出している。スパイクタンパク質はまた、内部にグリコシル化によって保護されているヒンジを3ヶ所に帯びていることでフレキシブルに振る舞うことができる。多数のスパイクタンパク質が協働して, ウイルス粒子からは平面に見えるヒト細胞表面を走査して受容体のACE2と結合していくと考えられる」

くらげの触手のように、能動的に動けはしないがぶらぶらと動くものがザワザワ細胞表面を擦れていって、部位がマッチしたら結合、気持ち悪っ。

よくできてるなぁと思いました。子供の夏休みの自由研究ネタにできそうな。コロナ騒動でもなければ一生知ることのなかった知識、ミクロの生体世界は面白いです。

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