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実践暗算AC/A比 トレーニング症例3【(遠見)外斜位/(近見)外斜位ケース】

遠見外斜位/近見外斜位 トレーニング症例3例目です。

本題の前に検眼のながれを再度確認しましょう。

問診 ~ 予備検査(調節近点・輻輳近点・カバーテスト) ~ レチノスコープ ~ 自覚検査 ~ 遠方水平眼位 ~ 近方水平眼位 

AC/A比 算出 ⇒ 処方度数決定

ほとんどの人はここまでの流れで度数決定ができるのですが、ケースによっては、「上下斜位検査」「内よせ、外よせ検査(外眼筋の力)」が必要になります。
ここでのトレーニング事例は「AC/A比から処方度数決定」が主な流れになります。

米国式21項目検査


■トレーニング症例3【(遠見)外斜位/(近見)外斜位】

〇データ
●#7A(自覚的屈折検査 完全矯正値)
PD(瞳孔間距離)58mm
R  S -1.75 D
L  S -3.75 D

●#8 #13B(遠方水平眼位 近方水平眼位)
遠方 7△BI(ベースイン)青ライン
近方 3△BI(ベースイン)赤ライン

注意:PD58mmなので下記眼図グリーン太字矢印数字「14.5△」となるので注意してください。

下記頭でイメージする眼図(虎の巻)

遠方外斜位/近方外斜位

●AC/A比 実践暗算計算方法
・14.5△+7△ー3△=18.5△  
・18.5△÷2.5または(×0.4)=7.4△
AC/A比 7.4△ high

【計算解説】
PD58mm 1m(1D調節)先のものを見ると5.8△打ち寄せします
近方視は40cm(2.5D調節)します。そのため近方視での内よせは、14.5△になります。(5.8△×2.5△=14.5△)

遠方の斜位・・・7△BIです。目が安静位になると外側に開いてしまうためプラス(+)します(上記イラスト・青ライン)

近方の斜位・・・3△BIです。目が安静位になると外側に開いてしまうためマイナス(―)します(上記イラスト・赤ライン)

このように組み立てAC/A比を頭の中で計算します。

■ 解説(眼位からの処方度数の考え方)

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