両眼視検査4【近方水平眼位検査】/60日で完全マスター米国式21項目検査
ここからは、近方水平眼位検査です。遠方水平眼位では、遠方視5m以上での眼位ズレの方向と数値を計測しましたが、ここでの検査は、40cmの近業距離(2.5D/ディオプトリー)調節が入った状態での眼位測定を行います。
私たちの日常の近業作業(スマホ、PC、読書など)の距離は、およそ35cm~40cmで見ていますが、この距離での眼位方向と眼位ズレを数値的に計測し日常の近業作業での問題がないか検査を行います。
*調節近点の測定方法は下記過去記事を参考にしてください
■ 水平斜位の特徴
◎外斜位(EXO・P)
近方視において眼が外側にズレている眼です。そのズレを鼻側の筋肉(内直筋)を使い視線の向きを調整しています。長時間の運転や会議などで疲れを感じやすく集中力に欠くことが多い。眼位ズレが大きいと輻輳不全になり文字が二重に見えたりピントが合わないという症状がでてしまいます。
◎内斜位(ESO・P)
近方視において眼が内側にズレている眼です。そのズレを耳側の筋肉(外直筋)を使い視線の向きを調整している。
眼を外側に開かせる事が苦手なタイプで常に眼精疲労があり頭痛持ちの人が多い。また近くの文字を見ることに苦痛を感じ老眼でもないのに文字が二重に見えることがある。
■ 近方水平眼位検査(#13B/基準値3EXO±3)
◎検査一部抜粋
近方検査は、一般的に40㎝で測定します。(近点視標を40㎝にセット)遠見斜位検査と同様にプリズム分離法を使用します。
1、四角形のひらがな集合体の視標を40cmにセットします。(上記視標がない場合縦に並んだ一列の文字でもよい)
2、分離プリズムとして、左眼にBUプリズム6⊿~8⊿装用します。
3、測定プリズムとして、右眼に水平プリズムをセットし四角形の視標が
上下二つに見えていることを被検者に確認します。
4、右眼の測定プリズムをBIまたはBOを加えて行き二つの視標が上下並んだときの測定プリズムが斜位の大きさと方向を表します。
*フラッシングテクニックを使用して行います。右眼の遮蔽と開放を繰り返し瞬間的に見えた位置を尋ねBI,BOを加えて行きます。
続きは下記PDFを確認してください
#13B近方水平眼位検査による両眼視検査 /検査手順と判定テクニック集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?