NO4・【レチノスコープ】60日で完全マスター米国式21項目検査
「60日で完全マスター米国式21項目検査」本日のメニューです。
1、レチノスコープ
簡単で便利なオートレフの性能が格段に向上することで、今やこのレチノスコープを使う検眼技術者は減ってきています。
レチノスコープの使い手は屈折異常のみならず眼疾患の発見や予測、「透光体」の濁りや透明度など確認でき、検査による調節介入までの予見できる便利な器具です。
テクニックを磨くことで検眼士としての技術レベルを向上しましょう。
レチノスコープは、被検者の瞳孔内に光線を投入して眼底から反射される光の動きを観察するための道具です。レチノスコープにはストリーク(線状)式とスポット式とがあり、ストリーク式の方がスポット式に比べて乱視の
主経線を合わせやすく、スポット式よりも広く用いられています。
レチノスコープを振ったときに生ずる反射光の動きには、大きく分けて同
行・逆行の二つがあります。また反射光の動きが生じない場合があります。
これを中和と呼びます。
では、”中和”とは平行光線を投入したときの網膜像と共役する点がレチノスコープの入射瞳(のぞき窓)と一致するとき、光を動かしても被検者の瞳孔面おける反射光は停止して見えます。
この時検者は被検者から一定の距離にあり、被検者の屈折異常がそのディオプトリーに等しいことになります。この一定の距離(測定距離)が50cmであれば屈折異常値は-2.00D、67cmであれば-1.50Dとなります。
また”同行”とはレチノスコープを動かす方向と同じ方向に反射光が動くことになります。これは網膜像の共役点がレチノスコープの入射瞳より後方にあり、測定距離が67cmであれば屈折異常値は-1.50D以下の近視、正視、または遠視であることが判ります。
そして”逆行”とは同行とは反対にレチノスコープを動かす方向と逆方向に反射光が動くことになります。これは網膜像の共役点がレチノスコープの入射瞳より前方にあり、屈折異常値は-1.50Dよりも強い近視であると言えます。
例えばもし、-1.00Dを検査されている眼の前に装用した際に中和が得られたとすれば、他覚屈折検査の結果は、-1.00-(1.50)=-2.50Dの近視となります。
続きは下記PDFを確認ください
レチノスコープによる他覚検査/検査手順と判定テクニック集
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