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両眼視検査9【近方プリズム付加テスト検査・外眼筋パワー】/60日で完全マスター米国式21項目検査

■プリズム付加テストの意味

このテストは、簡単に言えば近方視において、水平方向の外眼筋のパワー(力)を数量的に確認します。

右側から見た右眼 外眼筋

#13B 水平眼位テストやカバーテストで把握した近方視での斜位の方向と量に対して「疲れや複視がなく安定させて眼位を維持できているか」の状態を確認します。

近方視での斜位は、40cmの距離で計測するため2.5D(デイォプトリー)調節が入った状態で計測します。

◎耳側筋肉(外直筋)「BI(ベースイン)プリズム付加テスト」・・・近方視時の開散力(眼球を開く)の筋力チェックです。内斜位が大きい場合はこの力がより必要です。
*外直筋 ⇔ 内斜位 ⇔ 開散力(かいさんりょく)

◎鼻側筋肉(内直筋)「BO(ベースアウト)プリズム付加テスト」・・・近方視時の輻輳力(眼球を寄せる)の筋力チェックです。外斜位が大きい場合はこの力がより必要です。
*内直筋 ⇔ 外斜位 ⇔ 輻輳力(ふくそうりょく)

予備テスト近方カバーテストで斜位の方向とおよその量を確認すると検眼がスムーズです。


■近見・BIプリズム付加テスト(#17AB)外よせ開散力

ベースイン付加テストで開散力の力を確認します。近方視で内斜位があり、この外よせ(外直筋)のパワーが弱いと手元の文字を見ることに苦痛を感じます。文字が二重に見えたり身体的不調を実感し日常生活に影響が出てしまいます。

近方視標 縦文字一列標

■近見・BOプリズム付加テスト(#16AB)内よせ輻輳力

ベースアウト付加テストで輻輳力を確認します。近方視で外斜位があり、内よせ(内直筋)のパワーが弱いと「輻輳不全」となり手元の文字が二重に見えます。
長時間の読書やPC作業に眠気を感じます。車の運転で深視力を苦手に感じ思った距離感が取りづらくなります。

手動式フォロプター

続きは下記PDFを確認してください

#17AB  BIプリズム付加テスト/#16AB  BOプリズム付加(外眼筋PW)を知ろう。両眼視検査 /検査手順と判定テクニック集

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