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「歴史はコピーできない」がテーマの「歴史×○○のための八頭郡誌を読む会」

私は「若桜鉄道全駅経由非公認ハーフマラソン大会」という地域のローカル線若桜鉄道の始発駅から終着駅までの21.1キロを走るランニングイベントを2016年にひとりではじめました。

2年目から参加者の募集をはじめて複数人のイベントになり、その次の年からは走る人だけではなく各駅で飲み物や食べ物を準備して待っていてくれて応援してくれる人も増え始めました。コロナ前の2019年の4回目には走る人と応援してくれる人を合わせると20人以上のイベントになりました。コロナ禍が訪れて中止も検討しましたが、それぞれがGWならいつでも都合がいいときに走ってもらうイベントとして開催を継続しています。

地域の歴史や文化は付加価値になる

そのイベント(以下、わかてつハーフ)では、私が知っている地域の文化や歴史の情報をガイドしながら走っていました。

最初は地元の船岡や隼の知っていることやPTA活動の中で知ったことを話していましたが、その内参加してくれた方から聞いたことも話すようになりました。閉校した学校の歴史や独特の活動、山や川など好きな景色のことなど地域毎の情報を話しながら走っています。このやずわかさ谷の地域の方でも知らない情報も多いですし、地域外の方はそんな他愛もない話を面白く聞いていただけているようでした。

そんなことをしているうちにもっと地域の歴史を学んで走りながら話せることを増やしたいと思うようになりました。

地域の歴史や文化を調べはじめる

すでに持っている資料もあったのでまずは地元の隼のことについて調べはじめました。今はその校舎が隼ラボとして活用されている隼小学校が閉校する時には閉校記念誌の編集で使わせてもらっていた「船岡町誌」と「広報ふなおか縮刷版」が行き場がなくなったので引き取っていたのは幸運でした。

隼には舟川という川が流れています。舟川は自然の川ではなく水路のような人工の川で、昔は高瀬船で年貢米を運んでいたと聞いたことがありました。その舟川のことについて調べてみると1600年代に八東地区才代の豪農中村氏が作ったことがわかりました。ひとつのつながった川だと思っていましたが、途中八東川を経由しながらその右岸と左岸を行き来しながら流れていました。

そのような調べた内容を少しずつわかてつハーフなどのイベントで披露するようになりました。私の主催イベントの8823トライアスロンに参加してくれた方が関わられていたウォーキングイベントでも若桜鉄道沿線のガイドとして協力させてもらったこともありました。

地域の歴史や文化の資料が欲しくなる

こうなると学ぶための資料がさらに欲しくなりました。ヤフオクで探して購入したのが「新編八頭郡誌」のセットです。1〜10巻まであるものの2、7、9、10巻以外をまず手に入れました。この八頭郡誌を手に入れたことをFacebookで投稿すると高校の後輩が10巻の編集に関わって持っているということで10巻を一冊提供してくれました。本当にありがたかったです。

その後も少しずつ興味がありそうな資料をヤフオクなどで手に入れましたが読む時間が取れないという状況が続いていました。それも無理ありません。お昼の会社の仕事はほぼ毎日残業で、さらにあれしてこれして走ってと時間なんかあるはずがありません。それでもなんとか資料を読む時間を作り出そうと考えてたどり着いたのがこれです。

歴史×○○のための八頭郡誌を読む会

なにかやりたいときに私はイベント化します。参加者は自分1名でかまいません。目的は自分がやりたいことをやること。それに社会的な意味づけを後付けででもできれば上出来です。

わかてつハーフの時もそうでした。最初はたまたま21.1キロだとわかった若桜鉄道の全駅を経由するコースを自分で走りたかっただけですが、その内「観光の新しい形」とかそれっぽいことを後付けで言い始めます。

8823トライアスロンも同じです。トライアスロンってちゃんとした自転車が必要そうでお金もかかりそうで非常にハードルが高いイメージがありました。それでもちょっとやってみたい気持ちがあったので、スイムにちょうどいい50メートルの隼プールを使ってひとりで8823トライアスロンを始めました。それに「お荷物になりがちな公共施設の有効利用を提案する」みたいな高尚な意味づけをしてみたりというのが常套手段だったりします。

今回のイベント名は「歴史×○○のための八頭郡誌を読む会」です。ただ八頭郡誌を読む時間を作りたかっただけの会です。何かの活動に地域の歴史や文化を掛け合わせることで付加価値になると考えていますが、そのことを「歴史×○○のための」で表現しています。

このイベントは2021年の7月にはじめてから9月、12月と全3回開催しました。1回目は午後のみの開催で、ほとんど「話す会」になってしまい、資料をほとんど読むことができませんでした。2回目以降は午前からはじめて少しずつ読む時間を確保できるようになりました。

3回目は地元の後輩が実家の整理で出てきた「鳥取県史」を持ってきてくれました。これも非常に価値があるものなのでとれもうれしかったです。このときは他に誰も来なかったのでかなり資料を読み込むことができました。人が来ても来なくてもうれしいイベントということで、失敗という概念がないため永遠に継続できそうです。

町内のお店応援商品券の残りで鳥取県の歴史散歩を購入

八頭町の町内のお店応援商品券が2000円分残っていて期限が近くなってきたので、先日会社帰りに郡家の書店に寄って何か買う本がないか探してきました。

店内を歩くとすぐにピンときた本がありました。

「鳥取県の歴史散歩」という結構な厚さの本で、最初から最後まで300ページ以上に鳥取県内の歴史についてギッシリと書かれていてカラーページも豊富です❗️
価格を見ると税別1,200円😳
価値から考えると激安と言わざるを得ません。
他にピンとくるものがなかったのでその本を買って帰りました。

八頭郡誌を読む会のためにかなりの資料を揃えましたが、どこから読むか考えるだけでたいへんです。まずこの本でパラパラとめくって関心のあるところを少し勉強してから、さらに知りたければ揃えている資料でさらに深く勉強するという活用ができそうです。他にも県内のどこかに出かけた時に近くにある歴史的な場所を探すことにも役立ちそうです。

とてもいい買い物でした。

八頭町の町内のお店応援商品券で購入

ということで今後も「歴史はコピーできない」をテーマにこの町の歴史や文化を活用して様々な活動の価値を高めていこうと思います。

※ちなみに「歴史はコピーできない」は「世界のNISHINO」の名言です。

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