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【運命】って何だろうか?


【運命】には

2種類ある。


【天命】と【宿命】だ。


概略をいうと

【天命】は【絶対】で、

【宿命】は【相対的】なものだ。


【天命】は、どうすることもできないもの。

どうしても逃れないもの、

かわしきれない運命が【天命】。

絶対的なもので、
人力をもっていかんともすべからざるもの。


つまり、

この世に生まれたのも天命。

男に生まれたのも、女に生まれたのも天命。

「へちゃに生まれたのも天命なら、

 べっぴんに生まれたのも天命。

 お鼻が低く生まれたのも天命なら、

 おいどが大きく生まれたのも天命。

 大きく生まれたのも天命ならば、

 小ちゃく生まれたのも天命。これは絶対だ。」


運命に対する捉え方、考え方を
私は中村天風師の天風哲学から学んだ。
 
天風先生の解説は、表現が面白く、
まことにわかりやすい。




昔の私は、

借金で首が回らず、


「明日の支払いをどうしようか?」


ばかり考えてた


ある時、ふと考えた。


「なぜ、
 いつもお金のことばかり考えているのだろうか?」

と。


「支払いのことばかり考えて、悩んだり、

 しんどい思いを何十年も続けていた。

 何で、
 こんなことばかり私は繰り返しているのか?」


しかも

心の状態は、

いつも人をうらやんだり、

ひがんだり、

不安と心配、悲観的、

消極的な思考が私の心の中を

圧倒的に占領していた。


暗ーい人間だった。


昔のわたしは理想ばかり高く、

実際の生活は人並み以下だった。


「わたしは、

 こんな運命なのだろうか?」


「こんな恥ずかしいことを一生続ける運命だろうか?」


「運命があるなら、もっと良い方向に改善したい。

 運命を改善したり挽回する方法ってあるのだろうか?」


そして

「運命って何だろう?」


それが運命について考えたきっかけだった。


さて、

次に

【宿命】とは何だろうか?


「【宿命】とは逃れあたうもの。

 絶対的でない、相対的なものなんだ。」


「宿命というのは、

 人間の力で打ち開いていく事が出来るものである。」


繰り返すと

【運命】というものには2種類ある。


どうにも仕様のない運命を【天命】と言い、

人間の力で
打ち開くことのできるものを【宿命】というのだ。



そして

【宿命】は統制できるものだという。


「人生は須く(すべからく)
 光明(こうみょう)あらしめようではないか。

 人生を光明あらしめんが為には、

 先ず正しい運命を作れということである。

 そうするには、第一に、

 宿命を統制して活き、
 天命に安住することである。」


わたしは、この

【宿命を統制して活き、天命に安住する】

という言葉が大好きだ。

「ほんまに、そうやなあ」

と思う。

それでは

【宿命】を統制するために、

私たちは、どんなことをすればいいのだろうか?


それには

2つのポイントが...

次回につづく

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