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えっ、清楚な美人が
 
私の目の前に現れた。
 
 
 
 
どこに行くのだろうか?
 
 
 
 
 
 

と、思っていると、
 
ナント私の向かいの席に座った。
 
 
 
 
 
 

チラッと目があった。

 
 
 
 
 
 
 
 
・・・
 
 
 
 
 
 
 
つい先日のこと。

 
 
 
 
 
 
 
とある場所で私は朝食をとっていた。
 
 
そこには、
 
ほぼ、むくつけき男性ばかり。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そろそろ、朝食も終えたことだし、
 
さあ席を立とうとした時だった。
 
 
 
 

その時、
 
 
 
あの女性が現れたのだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
私は、ちょっと気になり、
 
 
 
いや、大いに気になりながら、
 
 
 
そしらぬふりをして、
 
見るとも無しに、その美人の仕草を眺めていた。
 
 
 
 
 
 
 
 
すると思いがけなく、
 
 
その美人は、ある行動をとった。
 
 
 
 
 
 
 
 
おもむろに、
 
きちんと両手を合わし、
 
 
 
 
 
 
小さな声で
 
 
 
「いただきます」
 
 
 
 
 
と、言った。
 
 
 
 

 
 
そして、
 
爽やかに美味しそうに朝食をとりはじめた。
 
 
 
 
 

 
 
私は、ハッとした。
 
 
あまりにも自然な姿に。
 
 
 
 
 
 
 
 
しかも、
 
きちんと合わせた両手が美しい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
私は、
 
 
 
ふと、
 

画家、デューラーの美しいデッサンである
 
合掌の絵画を思い出した。
 
  
 
 
 
 
 
 
 
それほど彼女の手は芸術的だった。
 
 
 
 
 
 
 
そして、
 
 
 
 
 
 
きちんとした躾を受けたお嬢さんだなとも
 
思った。
 
 
 
 
 
 
 
 
今どき、
 
 
 
行儀作法が崩壊している世の中で、
 
あれほど自然にきちんと合掌できる女性は珍しい。
 
 

 
 
 
 
 
その仕草が、
 
 
 
あまりにも自然なので、
 
 
 
 
 
日頃から当たり前に行っている
 
 
 
ご家庭で、育ったのだろう。
 
 
 
 
 
 
 
 
美しい仕草、
 
 
美しい女性。
 
 
 
 
 
 
いい日になった。
   
 
 
 
 
 
 
 

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