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…ところが、

ある文章によって

わたしが、とらわれていた苦労に対する考えが

根底からくつがえされた。


それは何か?


「憂きことのなおこの上につもれかし

    限りある身の ちから ためさん」


(憂き事よ、なおこの上に、つもれつもれ。

   俺は、決して、それに負けはしないぞ)


               (熊沢蕃山)


私はガーンと衝撃を受けた。

これは凄い!と思った。

普通のひとは、苦労や辛いことから、

できるだけ逃げよう、避けようとするのに、


【もっと来い、そして自分の可能性を試そう】とする。

こんな積極的な考え方があるのか!と思った。

さらに以下のような話がある。


熊沢蕃山は、
山の上の一寒村に
貧しい暮らしをした百姓の家に生まれた。


だが、

蕃山は学問を志し、自分の家の畑に出来た野菜を担いでは
村々や、町々も売って歩く傍ら、勉学にいそしんだ。


山二つ越した処へ、

日本の陽明学派の祖、中江藤樹が住んでいた。


当時、

蕃山は、身分が低く、

武士の講演する席上に入ることを

許されなかったため、


垣根の外でうずくまりながら、

中江藤樹の講義を聞いていた。


そのことを知った中江藤樹は、

「庭へ入れてやれ」と門弟に言った。

講義が終わった後で

「そんなに私の話が聞きたいか?」と

中江藤樹が蕃山に聞くと、

「ハイ、雨の日も、風の日も、

 こうして、先生のお話を聞くのが、

 私のなによりのつとめだと思って参っております」

そして

中江藤樹は、蕃山に

「どこに住んでいるか」と尋ねた。


「二つ山越した向こうでございます」と蕃山は答えた。

中江藤樹は、

講義を聞きたいというのなら、

自分のところの馬小屋があいているので、

蕃山の年老いた母と一緒に、そこに住まないかと提案した。

すると、

蕃山は涙を流しながら、こう答えた。

(私は、ここからの言葉が凄いと思う!)


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