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Apple Vision Pro、気になる「3つの謎」 容量・電源・購入の流れ

ついに米国発売日が発表されたApple Vision Pro。その詳細は先日、こちらの記事で紹介しました。

2月2日の発売まで、あと3週間ほど。しかし今なお、筆者が気になっている「謎」もあります。今回は、そうした謎を3つ紹介します。

謎①/ストレージ容量は増やせる?

Appleの発表には「Vision Proは3,499ドル(ストレージ容量 256GB)から入手できる」と書かれていて、iPhoneやMacのように、もっと容量の多いモデルが用意される可能性がありそうに読めます。

Apple発表より(赤線は筆者追加)

今月19日の予約開始に先立ち、はっきりさせたい人も多そうな情報です。

しかし、Appleは確定的には書いておらず、容量のラインナップや価格にも触れていません。その理由についてBloombergのMark Gurman記者は、次のように推測しています。

考えられる理由としては
・256GB以外のモデルはない
・さらに高い価格を発表することで、(消費者の)気を散らしたくない
・容量の多いモデルは後から発売される

また、別の投稿では「限られた生産台数を考えると、最初から複数の容量が用意されることは、ありそうもないように思える」と指摘しています。

初めからは難しくても、例えば日本で発売されるタイミングでは容量の選択肢が増えていると良いなと、筆者は思います。

謎②/外部電源につないで使えるのか

Vision Proは付属バッテリーの持続時間が、2〜2.5時間とされています。長い映画を見るときなどは、バッテリーに頼らず、電源に繋ぎたいところです。

Vision Proのバッテリー

ただ、例えば専門メディアMacRumorsの今月の記事には、このような記載が見られます。

Appleはまだ確定に至っていませんが、アダプターでVision Proを外部電源に接続して、バッテリーよりも長時間使用できる可能性があります。

MacRumorsより

これを読んで筆者は「おや?謎だな」と思いました。日本語のVision Pro公式ページには「電源接続時には一日を通しての使用が可能」と明記されているからです。

Vision Pro日本語サイトより

英語の公式サイトにも、製品発表から半年以上、同じ意味の文章が載っていました。

Webアーカイブより

そのため、いったん現れたこの「謎」は、解決済みと筆者は見ています。

謎③/買うのに店に行く必要があるのか

Appleの発表では、Vision Proは「2月2日から米国内のすべてのApple StoreとApple Store Onlineで入手可能になる」と書かれています。オンライン注文だけで購入できるようにも読めます。

さらに1月12日には、Apple StoreアプリにVision Pro予約に向けたアドバイスが掲載されました。

それによると、ユーザーは予約時にFace IDに対応するiPhoneかiPadを用意して、顔をスキャンします。その情報をもとに、フィットする遮光パーツやヘッドバンドのサイズを、Appleが判断するとのこと。

ただ、その後の流れには不明点もあります。

販売するパーツのサイズについては「Apple Storeの従業員は、アプリの推奨が正しいかを確認する必要がある」と報じられたこともあります。ユーザーごとのパーツ選定がアプリだけで完結するのか、店舗でフィッティングを受けた方が確実なのかは気になる点です。

Tim Cook氏は昨年11月、「Vision Proのような製品はこれまでになかったので、(ユーザーへの)ラストワンマイルにまで細心の注意を払えるよう、あえて私たちのストアだけで展開します」とも発言しています。

はたして、どんな購入体験が待っているのでしょうか。


1月12日:Appleが予約へのアドバイスを掲載したのを受け、記事の一部内容を変更しました。

▼この記事には動画版もあります(内容はほぼ同じです)


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