Apple Vision Pro、海外メディアが次々レビュー 重さは?3D体験は?
Apple Vision Proの米国発売が2月2日に迫る中、一部の海外メディアやYouTuberが先行体験をして、レビューや感想を発信しています。
筆者が目を通して、印象的だった情報をピックアップして紹介します。詳しくはぜひ、各コンテンツをご覧ください。
今回の先行体験では、以下のような記事や投稿が出ています。Vision Proを使っている風景の撮影が許可されたとのことで、みんなかぶっています。
▼Engadget
▼The Verge
▼Joanna Stern(The Wall Street Journal)
▼MKBHD
▼Brian Tong
▼iJustine
長時間使用、重さに課題か
The Vergeによると、今回の体験は30分ほど。
その時間の中で、約450gとされるVision Proを着け続けるうち、重みを感じたという指摘が相次いでいます。
EngadgetのCherlynn Low氏は「体験を始めて15分後に重みを感じ始め、その5分後には痛みが生じました」と書いています。
そこで後頭部だけで支える「ソロニットバンド」ではなく、頭頂部でも支えて負荷を分散できる「デュアルループバンド」に交換したところ、着け心地が改善したとのこと。
The Wall Street JournalのJoanna Stern氏も、デュアルループバンドを使って「確実に、より快適になった」と投稿しています。
一方、EngadgetのDana Wollman編集長は、装着後に鼻をつままれたような感覚があったので、顔に触れるライトシールクッションを軽いものに交換したところ解決したと言います。
Vision Proには2種類のバンドや、違いの詳細は不明ですが2つのライトシールクッションが付属していて、自分に合ったパーツを選びやすくなっています。
ただ、ほかにもYouTuberのMKBHDが「とても重い」とつぶやくなど、長時間使うのに課題もうかがわせる感想が目立っています。
仮想キーボードには賛否
また、使い勝手に賛否あるのが、仮想キーボードです。
入力したい文字に視線を向け、指先をつまんで選択できるほか、仮想キーボードに手を伸ばしてボタンを直接押すこともできます。
「簡単に使える」「視線や手の追跡が正確」と評価するレビューがある一方、長時間使うには改善が必要との指摘もあります。
BloombergのMark Gurman記者も、現状では「タイピングを身に着ける前のように、各キーを一度に一本の指で押す必要がある」と投稿しています。Bluetoothキーボードを接続したほうが使いやすい場合もありそうです。
3Dに没入、思わず「バイバイ」
一方、Vision Proのそのほかの機能や使い勝手、3D体験にはポジティブな評価が多く見られます。
今回、3D版「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」を観たというYouTuberのBrian Tong氏は「スクリーンを自分に近づけることができるので、まるで映画の中に頭から入り込むような感覚になる」と語っています。
また、180度を3D / 8Kで撮影したApple Immersive Videoの視聴体験は「非常にエキサイティング」で、レスリングやコンサートなどのライブイベントが充実すればキラーコンテンツになると予想します。
EngadgetのDana Wollman編集長は、赤ちゃん恐竜などが登場する3Dデモが終わったとき、没入していたので手を振って「バイバイ」と言ってしまったとのこと。
周りに他の人がいることに気づいて、恥ずかしさを感じたといいます。これはVision Pro発売後の「あるある」になるのかもしれません。
風景を立体的に記録できる「空間ビデオ」は今回、自分で撮影したデータを持ち込んで視聴できました。
YouTuberのiJustineは「過去の出来事を再体験するのは、驚くべきことだった。本当に現実のようだった」と投稿しています。
The Vergeは子どもを追いかけてカメラをわざと動かしたビデオを持ち込んだところ、鑑賞して不快感が出たと解説。カメラは静止させて撮ることを勧めています。
▼この記事には動画版もあります(内容はほぼ同じです)
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