DICOMに格納される画像データ
画像データは、DICOMデータエンコーディングにルール則り、DICOMオブジェクトに格納できます。
画像には、DICOMデータ辞書の属性に対応する重要な要素があります。
これはモダリティにも依存するため、実際には、CT、MRIなどのIOD(情報オブジェクト定義)を参照しながら設定するのですが、一般的に共通するいくつかの代表的な属性を紹介します。
画像の高さ - Row属性に対応します。
画像の幅 - Column属性に対応します。
画像ピクセルデータ - PixelData属性に対応します。
etc
PixelData属性には実際の画像データがバイト形式で格納されます。DICOMオブジェクトが画像データを含む場合は、画像データがDICOMオブジェクト内を占める割合は、(おそらく)約95%以上を占めます。そのため、画像データ以外のすっかりマイノリティになってしまった(ように見える)DICOM属性を総称して、DICOMヘッダーと呼ぶことがあります。
DICOMオブジェクトへ格納できる画像は、一枚だけではなく、一連の画像フレームを1つのDICOMオブジェクトに入れることができます。これによって、DICOMは超音波のCine画像などの動画形式を保存できます。動画のピクセルデータを格納するときには、FramesPerSecond属性なども付属させます。
デジタル画像は、ピクセル配列をデジタル化された信号列として解釈することができます。
このような離散化したデータの処理は、画像だけではなく別のデータにも応用できます。例えば、音声のような他の信号データを記録し、DICOMオブジェクトに入れるのと同じようなことです。
DICOMデータ辞書とIODを適切に引用すれば、お気に入りの映画をマルチフレーム画像と音声を含む1つのDICOMオブジェクトとして簡単にエンコードすることが可能になります(やらないですよね誰も笑)。
実際にDICOM画像を作るHowToは後々ご案内します。
Stay Visionary
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?