「ポケットにファンタジー」は何気にリズムがすごいっ!

みなさんこんにちは。
「お寿司は精神の癒しである!」をテーマに、癒しミュージックをお届けする音楽系VTuber、バーチャルお寿司です。

こちらのnoteには、楽曲の製作日記的なことだったり、曲の思い出だったり、DTMや音楽の専門的でマニアックだったりすることを中心に書いていこうと思っています。

さっそくですが、「ポケットにファンタジー」めちゃめちゃいい曲ですよね。オリジナル曲を提供させてもらっているVTuber由宇霧姐さんにお願いして、コラボカバーさせてもらいました。


もちろん歌詞が素晴らしいとか、メロディが美しいとか、バーチャルグランドマザー小林幸子大教組の歌が素晴らしいとか、いろいろ素敵なところはいっぱいあるんだけど、オケをコピーしてて面白いなーと思ったのは、曲のリズムの展開でした。

ポケットにファンタジーはリズムがおもしろいっ!

まず、冒頭の「もいちどこどもにもどってみたい〜」のところです。ここは、いわゆるハネてるリズムになっていて、ノリが良くて楽しい印象になっています。リズムを無理やり口でいうと、タッカ・タッカ・タッカ・タッカって感じですね。それも絶妙なハネ具合。100%でハネきってはないくらい。DTMをやっている方にしか伝わらないと思うのですが、スイングのパーセンテージが80くらいのイメージです。

そこから、「むかし私がまだ子供だったころ〜」のところで、ストレート(スクエアともいう)のリズムになるんです。ハネてないリズム。無理やり口で説明するとタカ・タカ・タカ・タカって感じ。よくよく原曲のオケを聞いてみると後ろでなっているタンバリンがシャカシャカと、ストレートのリズムで鳴ってるんですね。※ちょっとわかりづらいなと思う人は、カラオケでタンバリンをシャカシャカするときのことを思い出してみてください。自然とシャカシャカできる曲と、いまいちシャカシャカだと合わない曲があるじゃないですか。それをイメージしてもらえたらと思います。(逆にわかりづらいか)こういった、曲の途中でノリが変わるっていうのは僕が知る限りではあんまりないんじゃないのかな(詳しい方、もし知ってたらぜひ教えてほしいです)。テンポが変わるっているのは時々あるけども。

そして、「それってもしかしてピカチュウ?」「さあなんでしょうね?」という可愛い台詞から「むかしのこども、いまのこども〜」のパートが始まるんですが、ここは冒頭と同じくハネるリズムに戻ってきてるんですね。で、ランランランランと楽しくフェードアウトしていく、と。

リズムと歌詞の関係、洗練されたアレンジだあ〜

では、そのリズムと歌詞との対応をみていきます。
ハネてるところは掛け合いもあって可愛い印象だけど、歌っている内容は「もいちどこどもにもどってみたい」という、ざっくりいってしまえばノスタルジーを歌ってるんですね。でも、子供との掛け合いが可愛いのと、リズムがハネているからそんなに深刻ではなく、茶目っ気を出して、なんとなく大人ぶっている感じで歌われている(それを表現している小林幸子大教組の歌の表現力が素晴らしいのが大きいんだけど)。

そこから、中盤でリズムがストレートになり、子供との掛け合いもなくなり、幸子先生の歌メインになり、いっきにエモに振るわけです。曲のコード進行も王道の下降パターンで、奇を衒わず、素直に感動を煽っています(もちろん良い意味で)。このメリハリというか緩急というが効いているからこそ、大人になってこの曲を聞いた多くの人が、ここで涙してしまうわけですね。あー泣けるー。涙腺崩壊不可避になるようにすごく綿密に積み上げられたアレンジと楽曲の上になりたってるんですね。マジスゲーー。

と、勢いでここまで書いてみたのですが、ぜひ原曲と、僕がカバーした音源とを聞きくらべてもらいつつ、いろんな側面から曲を楽しんでもらえたらなあと思います。

原曲はこちらから。

そんなわけで

今回が初の記事でしたが、こんな感じでこのnoteではちょっとマニアックなことをバーチャルお寿司が語りたいように語っていきたいと思っています。テレビの副音声みたいな感じで、お気軽に楽しんでもらえたらと思います。

ではでは、バーチャルお寿司でした。

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