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噓日記 4/24 トレンド機能の脆弱性

SNSにはその時々に多く投稿されたワードを収集し、現在のトレンドとして表示する機能がついていることがある。
これがなかなかいいもので、テレビのニュースでやるには下劣なものだったり、反対に高尚すぎるものがよくそのトレンドに入ってくるのだ。
我々は自ら情報を求めようとしない限り、主体的に物事を知ることが出来ない。
こういった場合の最初の一歩である知的好奇心を喚起させる働きがこのトレンドワードにはある。
タイムリーに噛み合わない限り手が止まらないテレビのザッピングとは違い、常にこのワードについて、と投稿の本旨を語ってくれる。
そこから誰かの投稿を追うだけで何が話題になっているのか、人々はこの話題についてどう思うのかを知ることができる。
そこで興味が持てたのならば、ソースを辿っていくことでより深い理解へとつながる。
トレンドワードとは自ら得ようとしない情報もランダムに吐き出してくれる好奇心のお題箱のようなものなのだ。
しかし、このトレンドワードには弱点がある。
面白くないやつが大喜利に使うのだ。
例えば、トレンドワードに野球選手、アニメキャラの名前、不倫というワードがあったとする。
それを見た面白くない奴ら(以下、金玉毒吐きコブラ)は、これを好機だとばかりにこう投稿するのだ。
「びっくりした……野球選手とアニメキャラが不倫したのかと思った……(トレンドワードのスクショ)」
ちゃんと法の下で裁かれてほしい。
びっくりするわけがない。
勘違いするはずがないからだ。
明確に奴らはウケようとしている。
そういう金玉毒吐きコブラのツイートは往々にして20未満のいいねが付きがちだ。
それは勿論、別の個体の金玉毒吐きコブラ達である。
奴らはお互いの面白くなさをいいねという毛繕いによってお互いにシンパが存在すると見せかけて、慰め合っているのだ。
虚仮威しとはまさにこのこと。
真の共感はそこには存在しない。
自分の投稿にいいねをさせる為の最も忌むべき悪虐がその小さなコミュニティーの中では、さも当然かのように行われる。
何よりも許せないのが、つまらんのだ。
義務教育の中で一度もウケなかった奴の末路が金玉毒吐きコブラなのか。
一人たりとも面白いツイートをしない。
彼らよりも、トレンドワードを無理やり使ってネットバンクの口座の預金額をスクショをしているヒトモドキチンパンジーの詐欺師ちゃん達の方が幾らか面白い。
彼らは私の知的好奇心がくすぐられた時に現れる。
そしてその出鼻を挫く、そんな存在なのだ。
磔刑に処されて欲しい。
平に。
平に。

どりゃあ!