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噓日記 5/6 ピクニック

今日は昼から公園へ、ピクニックに行ってみた。
せっかく連休だということで無闇に過ごすのもいかがなものかと思い、外出に至ったことをピクニックと呼称しているに過ぎないため、一般的なピクニックとはもしかすると認識が異なるのかもしれない。
しかし、少なからず私なりのピクニックを満喫したということを忘れぬように日記に残しておく。
出発前のこと、昼前に起き、いざ外出しようにも車で遠出をする気分でもなかったため、近場に歩きで行くことを決めた。
ピクニックに必要なのがリュックサックに、弁当とレジャーシート。
男の一人暮らし、どれもないのでまず100円ショップで揃えることを決める。
最近の100円ショップは凄いものでリュックサックも売っていた。
紺色でやや小ぶりだが、縫製もしっかりしていて1日で使い物にならなくなるようなものではなさそうだ。
サプライチェーンを追ってみたい。
弁当箱は小さく、黄色の可愛いもの。
コンビニ弁当でもいいのだが、せっかくなのでそれらしい弁当箱を持参する。
中身は冷凍食品と米を適当に詰め込む。
レジャーシートはカーキでミリタリー風味のするものを買った。
無骨な雰囲気で格好がいい。
複数人で使うならやや手狭な面積だったが、一人のピクニックには丁度いい。
セミダブルのベッドみたいなものだ。
買い揃えた後、全ての商品の系統がはちゃめちゃなことに気づいたが、そう何度も繰り返すものでもないし、周りを気にしてすることでもないので問題はないだろう。
一度家に帰ってから、荷物を買ってきたリュックに詰め込む。
飲み物と、ちょっとしたオヤツ、公園で読む本も入れると、リュックサックは丁度よくボリュームが出て重心が落ち着いた。
最後に弁当箱を大判のハンカチで包んで、崩れないように荷物の上に置いて、リュックサックのジップを閉じる。
生活の知恵がかけらもないのでこういう時に弁当はリュックサックの上に入れたらいいのか、下に入れたらいいのかわからない。
それはまたどこかで覚えようと思う。
さて、準備も終わりリュックサックを背負い、近くの公園に行く。
途中のコンビニでビールを買った。
ついでにタバコもそこで吸った。
そして歩くこと10分ほど。
公園に着いた。
早速レジャーシートを広げて、持ってきた本を読む。
恐竜の図鑑だ。
A3サイズくらいある。
パキケファロサウルス以外に興味がないのですぐ閉じる。
弁当を開き、手をつける。
冷凍の餃子、磯辺揚げ、枝豆、唐揚げ、そして米。
唐揚げで米をかきこみ、残りのおかずでビールを飲む。
幸せだなぁ。
そのまま、寝てしまった。
それはもう、長く長く。
目が覚めると、あたりの様子が違う。
戻ったのだ。
1966年、いざなぎ景気の只中。
日本が一番輝いていた時代に。

どりゃあ!