ヴァージンVS過去・現在・未来7~スカイキッズレビュー 松本~

ヴァージンVS過去・現在・未来 7

「スカイキッズレビュー」1
いよいよヴァージンVSが姿を現し始めた1980年夏のお話です。

第1回目のクロコダイルのライブが終わり、その後、自前でライブスケジュールをブッキングしライブを継続しますが、何より大変なのが楽器の運搬です。
当時はだ〜れも免許持っていない、もちろん車もありません。
色々な方々にご協力頂きました。
ミキサーの川崎さん、フジパの上阪氏、大和さん、うちのヨメの義兄である興二さん、などなど、この中には既に鬼籍に入られた方々もいます。
感謝です。
このような状況で迎えたのが、1980年夏の「スカイキッズレビュー」というツアーイベントです。
このイベントは岐阜でPA、イベント制作をしている戸崎さんという方が企画されたもので、色々な地域をフォークシンガーが分担しライブツアーをするというものです。
あがた氏は中部・北陸方面担当となり、Xバンドで回ろうということになりました。
そしてせっかくなら関西方面も回りたいということで、最後は京都まで送ってもらうことになりました。
これがとんでもない、またもや珍道中の始まりとは・・・。

出発当日、当時三軒茶屋に住んでいたあがた氏宅に集合、戸崎さんの車が到着しました。
なんと、センチメンタルシティロマンスが使っていた赤いワーゲンのバスでは!!
ワクワクしながら、いざ出発となりました。
しかしどうもこのバス、他の車のようにスイスイとはいきません。
環七を北上している時、既に坂道では自転車ぐらいの速度になっています。
しかし戸崎さんは動じる様子もない。大物です。
このバスでアウトバーンを走ったらどうなるのか、でも古いから仕方がありません、頑張ってと祈るしかない。

最初の目的地は松本でした。
ここでのライブの様子はよく覚えていませんが、宿泊はお寺でした。
当時、終演後は大宴会がつきものでしたが、お寺で大宴会はさすがにできず。
しかも、明日お葬式があるとのことで、本堂には薄灯が灯っています。
つまり、今夜は新仏さんと一緒と言うことです。
でも大丈夫、何も怪しいことは起こりませんでした、ちょっと残念。
朝が来て、次の目的地名古屋へとワーゲンバスは走ります。
なんか「世界の車窓から」みたいですね。

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