「おでかけティップス」~神戸異国~
おことわり
この記事は11/13にメンバーシップの特典記事として配信すべく準備していた記事ですが、体調不良で最後の仕上げをすることができず、今日の配信となってしまいました。
大幅に遅れてしまったことをお詫びするとともに、お叱りもなくひたすらお待ちいただいたメンバーの皆さまに心より感謝申し上げます。
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異国情緒――これほど神戸を表すのにふさわしい言葉があるだろうか。
周知の通り、幕末の開港でいち早く舶来文化が上陸し、神戸はそれを自分のものにしていった。
震災や不況を経て、一昔前と比べると異国風情は大いに失われたが、それでもまだ、少し歩けばどことなく日本離れした町並み。
せっかく神戸に来たなら、この異国を感じず離れるわけにはいかない。
神戸で最も異国を感じるのは、北野町、南京町、外国人居留地(現在は旧居留地と呼ぶ)だろう。
幕末の開港時には、日本人とのトラブルを避けるため、外国人が住んでよいエリアとして「外国人居留地」(図中赤枠)を設定した。
…と書くと聞こえはよいが、実のところ居留地というのは日本の法律が及ばない租借地(占領地)だ。
中国(清国)は日本と通商条約を結んでいなかったため、中国人は居留地に住むことが許されず、その西隣の「南京町」(図中黄枠)に住んだ。
神戸が港町として発展するにつれ、外国人の居留スペースが足りなくなる。
租借地をこれ以上広げたくない明治政府は、特別に日本人との混住を認めるエリア「雑居地」(図中緑枠)を設定した。
この結果、高台で眺望がよく、人家もまばらな「北野町」(図中青枠)に外国人だけでなく中国人も多く住むようになった。
こうして北野町には多くの異人館が建てられることとなる。
神戸の異国についてさらっと予習したところで、さっそく町を歩こう。
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