神戸おでかけコース~ジャズを町ぐるみで育てる神戸
神戸は日本のジャズの発祥地だ。
今も神戸の町にはジャズがしっかり根づいている。
ジャズ喫茶やジャズライブハウスなどが実に豊富。
しかし、そうした大人が演奏する場が揃っているだけでジャズが町に根づくだろうか。
それ以上に大切なのが、ジャズを志す若者を支えることができるかだ。
神戸には、40年にもわたって日本のジャズ教育のパイオニアと呼ばれる伝統的な専門学校がある。
60年近くやっている伝説のジャズ音楽教室もある。
ジャズの部活がない学校でも学べるよう、さまざまな学校で編成された「神戸ユースジャズオーケストラ」を市が用意している。
極めつきは、なんといっても〈ジャズの甲子園〉だろう。
正式名を「Japan Student Jazz Festival」といい、全国から中高生のビッグバンドがこの神戸を目指して集い、ジャズの演奏を競う。
今年なんと第39回を迎えるという歴史ある大会だ。
今日、その〈ジャズの甲子園〉に行ってきた。
最終日にあたる今日は「高校生の部」だ。
高校生がパンフレットを手配りする。
商業化されていないところがやはり甲子園の名にふさわしい。
ビッグバンドの基本は、金管セクション(サックス、トロンボーン、トランペット)が雛壇に並び、リズムセクション(ベース、ドラムス、ピアノ、ギター)が横に構える配置。
ライブハウスで聴く、少人数の編成+ボーカルのジャズとはまたまったく異なった世界が目の前に広がる。
実は、ビッグバンドは大がかりすぎてこれまで少し敬遠してきたのだが、高校生のまっすぐな演奏を聴いて考えを改める必要があると感じた。
出てくる高校すべてが相当に高い実力の持ち主で、素人の僕には優劣がまったくつけられない。
いま音が少し揃わなかった?くらいの小さなミスが勝敗を分けるのだろう。
心地よいサウンドが耳をくすぐる、心をなでる…
…少し寝てしまった。
10月の〈第7回 ぐるめぐる神戸〉のテーマは「神戸ジャズ」。
みなさんをうまく案内できるだろうか。
(2024/8/25記)
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