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秋来ぬと

秋が短くなっている。紅葉が遅れる木々。どんどん二季になってる。
私は春は嫌いだと何回も言っているが、それは近代以降の人間によって作られていった進学、進級やら就活やらとそれを取り巻く世の中の雰囲気のせいであり、根本的に春が嫌いなわけではない。桜だって大好きだし、のほほんとした暖かさも嫌いじゃない。
春と秋、どちらが優っているかという論争は平安の時代からあったが、令和になってそのどちらも消えようとしている。ふざけるな。ちなみに私は秋の方が優っていると考えている。秋が消えたら私たちのような人間はどこに行けばいいのか。いよいよ死ぬしかないんじゃないのか。そうか秋が亡くなった時こそ死に時なのかもしれない。
秋の寂寥感が大好きだ。身の引き締まる思いをしながら心地よく散歩ができるのなんて秋だけだ。私が思うに、秋と冬は、春と夏よりよっぽどあたたかい。
今年は、いかにも!という紅葉をまだ見れていない。見たいなあ
金木犀の香水をつける人とは仲良くなれないと思う

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