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Customine(kintone)のフリープランを試してみました


はじめに

kintoneでgusuku Customineを利用した案件に携わる機会があり、学習のためにフリープランを試してみました。この記事では自分なりにお勧めのポイントを5つ挙げて紹介していきます。

5つのお勧めポイント

  1. ノーコードでJSカスタマイズできる環境が整っている

  2. カスタマイズをとことん試せる

  3. 定期実行タスクを簡単につくれる

  4. これ一本でExcel/PDF帳票出力に対応できる

  5. 体験動画(ハンズオン形式)が充実している

1.ノーコードでJSカスタマイズできる環境が整っている

RPAツールみたいに処理を組み立てられる

アクションを繋ぎ合わせて処理を組み立てることができるので、Power AutomateやZapierなどのRPAツールの経験がある人は取っ付きやすいのではないでしょうか。

kintoneアプリのカスタマイズ
Job Runnerの定期実行タスク
アクショングラフ

JSファイルのアップロード手間いらず

kintone連携サービスにログインするタイプのプラグインでは、連携サービス側で生成したJSファイルを手動でkintoneアプリにアップロードする手間がかかるものがあります。しかし、Customineでは、この作業を半自動(kintoneアプリへ登録ボタン押下)で行ってくれます。そのため、設定を少し変えただけで再アップロードする必要がなくなり、楽ちんです。
※Customine側のサーバにあるJSファイルのURLを書換えてくれます。

Customineの設定画面
kintoneのJavaScript / CSS設定画面

実行回数・カウント数が可視化されている

フリープランは1アプリスロットを無期限で利用できますが、
下記のような制限事項があります。

・kintoneアプリのカスタマイズに実行回数制限があります。
・Job Runnerの実行可能時間に制限があります。
・Excel/PDFの出力可能回数に制限があります。

しかし、使用状況画面で実際のカウント数を確認できるので、あと何回実行できるかなどの計画を立てやすくて非常にありがたいです。詳細は、フリープラン・検証プランの制限についてを参照してください。

アプリスロット管理・ライセンス使用状況

チャットサポートが使える

Customine画面の右下にある吹き出しアイコンをクリックすると、チャット入力画面が開きます。そこで疑問に思ったことや困っていることを気軽に質問できます。添付ファイルのアップロードもできるので、画面のスクリーンショットを添付して問題を共有できます。回答してくれるのは、botではなく、kintone認定資格を取得しているサポートメンバーとの事です。チャットの内容を後から履歴としてメール送信してくれるのもありがたいです。

早速チャットサポートへ質問

2.カスタマイズをとことん試せる

フリープランでは、1つのアプリに対して、カスタマイズ「やること」一覧の機能をとことん試すことができます。ノーコードなので、JavaScriptの知識がなくても簡単にカスタマイズすることができます。
※アプリスロットを解放する事でアプリを変更してのカスタマイズも試すことができます。

また、下記のようなカスタマイズを行う場合、これらを実現する為には専門的な知識や技術が必要になりますし、別途プラグインの購入が必要かもしれません。Customineがあれば全て実現できます!

3.定期実行タスクを簡単につくれる

今までkintoneで定期実行を行う為にはGoogle Cloud Platform(GCP)を利用して下記のような構成と処理の流れで行ってきました。

GCP構成図
  1. Cloud Schedulerで指定された日時にPub/Subをキックし、Pub/SubがCloud Functionsを呼びます。

  2. Cloud Functionsはkintone REST APIを利用して、kintoneのレコード操作を行います(Cloud Functionsではコーディングも必要です)。

Job Runnerを利用する事で上記の一連の作業がすべて不要になりました!
さらに、kintoneアプリのカスタマイズと連携させる事でボタン押下で即時実行なども実現できます!(※)
gusuku Customine 体験動画「Job Runner」の最後の方で解説あります。

定期実行タスクの設定

4.これ一本でExcel/PDF帳票出力に対応できる

kintoneの標準機能では、帳票出力機能が弱く、印刷画面のレイアウトは、アプリの「フォーム」と同じ配置となります。そのため、独自の帳票フォーマットなどを利用したい場合は、帳票プラグインを使用する必要があります。しかし、帳票プラグインはそれぞれ対応している出力形式が異なり、また価格帯もさまざまです。
Customineは、PDF、Excelなどの様々な出力形式に対応しており、先に上げたお勧めポイントも加味するとリーズナブルな価格です。これ一本で、帳票出力プラグインいらずです!

5.体験動画(ハンズオン形式)が充実している

「kintone アプリカスタマイズ」「Job Runner」「Excel/PDF 出力」とカスタマイズの体験動画(ハンズオン形式)が3つ準備されています。半日程度の学習で、カスタマインでできることを概ね理解できました。まずは、公式の体験動画で学習することをお勧めします。

まとめ

Customineはノーコードでkintoneをカスタマイズできるため、非エンジニアでも使い方を覚えれば色々なカスタマイズを行えます。
また、Job Runnerや帳票出力などの機能も搭載されており、kintoneの機能をさらに拡張することができます。フリープランでも、十分に機能を試すことができました。Customineを活用することで、kintoneをより効率的に利用することができそうです!

※この記事の続編としてCustomineで週報アプリを作ってみました。

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記事作成
kintone推進チーム