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【コブクロ ライブレポ】GLORY DAYS 三重

皆様こんにちは、vionと申します。

いよいよ待望のGLORY DAYSツアーが始まりましたね!!

大阪、名古屋、埼玉とツアーでは定番の場所から、ほぼ20年ぶりにツアーが行われる場所までバラエティに富んだこのツアーですが、初日がつい先日、三重県営サンアリーナにて開催されました。

いつもの2DAYSでの開催ではなく、1日だけという珍しいライブで、個人的には大阪公演のリハーサルなのか(三重の方ごめんなさい)と思っていましたが、そんな事前の予想を大きく覆すこととなり、残り5か所に向けて最高の幕が上がったのではないでしょうか。

今回は、そんな最高で特別なひとときの様子をお伝えします。

ただし、かなりネタバレが含まれているので、そういうのが苦手な方は注意してください。

M0. ライブ開演まで

私の旅の模様に興味がある方はいないと思うで、ここは割愛気味に…

ツアースケジュールをご覧になった方のほとんどが思ったであろうこと。

「初日、三重???」

私も何の気なしに三次先行で三重のチケットを入手し、さてどうやって行こうかなと調べてみると、まぁ遠いのなんの。

大阪、名古屋どちらから特急に乗るかの会議の末、名古屋から向かうことに。

(実は着いた時に捕り忘れたのでこれは帰りの写真)

名古屋で近鉄に乗り換え、辿り着いたのは会場までの臨時バスが出ている五十鈴川駅。

地味に2階建ての電車

めちゃめちゃいなk…とってものどかな場所でした。

そこから20分程度バスに揺られてようやく会場へ。

会場まじででっっかいですね。

やっぱりアリーナだと、大阪城ホールぐらいの大きさが行き慣れているので、たまにマリンメッセとか、こういう大きな会場を目の当たりにするとどうしてもビビってしまう…。

そしていつものように入場すると、手渡されたのは何やら意味深な冊子。


いや、こんなん気になりますやん…。

見るか見ないか、心の中の天使と悪魔の戦いの末、悪魔に魂を売りわたしたので中身を覗きみると、なんと新曲の歌詞。

(※中身は他人への譲渡や、SNSへの転載も禁止なようなので、これから参加される方も注意してくださいね)

これは場所によって、ビジョンが設置できない会場があるための施策ということで、この三重公演もビジョンはありませんでした(もしかしたら三重以外にもあるのかな?)。

開演までしばらくの時間、歌詞を眺めていると、気になったのが『足跡』という曲。

私は歌詞を読んだとき、「ああ、ラブソングなんだな」と思ったんですね。

雰囲気だけでいえば、『モノクローム』や『Twilight』みたいな…

でも、そんなもんじゃなかった。


意味が分かると、全然違って聴こえるんだぁ…。

(この辺はあとで)


さてさて、定刻を十分ほど過ぎた頃、客電が落とされ、いよいよ初日のスタートです!

オープニング

暗転後は管弦の音色からSEがスタート(雰囲気は『何故、旅をするのだろう』のイントロみたいな…)。

ただ、三重公演は会場にビジョンがなかったこともあり、いつものような映像がないことでイマイチどのような世界観を表現していたのかは、残念ながら読み取ることができず…。

これは大阪公演以降の目標にしたいですね

途中からテクノなサウンドが重なり始めたところで、ステージ上にバンドメンバーが登場。そして最後は皆が待ちわびた2人のシルエットが現れたところで…


M1. Mr.GLORY (新曲)

おおおおおやっぱり新曲始まりですやん!!!


実は開催前、様々な方のセトリ予想を拝見してたんですが、『この地球の続きを』を開幕に予想される方がすごく多かったですね。個人的には、小渕さんのブログで「ようこそ~という雰囲気の曲」が匂わされてたこともあり、未発表の新曲スタートは予想通りでした。

でも曲調はなかなかコブクロにはないような…こんな感じのテンポの曲って珍しいよね( 個人的にはback numberぽいなぁと )。

この曲ができた背景についてですが、コブクロがアリーナ規模で全国ツアーを行うのは2019年のATBツアー以来、実に3年ぶりのことです。コロナ禍の2年間は、2020年のツアーは中止、2021年のStar madeツアーも、東京公演以外はホールクラスの会場かつ50%のキャパと規模がかなり縮小されて行われ、思うような活動はほとんどできませんでした。

この間にはコブクロにも様々なことがあり、きっと彼らを応援する我々にとっても一言では表せない様々なことがあったと思います。しかし、今年は先の見えなかった曇り空にようやく一筋の光が差し込み、徐々に音楽業界に活気が戻り、コロナ禍以前にできるだけ近い形でのライブを取り戻そうという動きがみられた一年でした。

このツアーも声出し禁止など様々な制約はあるものの、100%のキャパシティで開催することができ、少しずつこのうねりを乗り越えた新たな時代を迎えつつあることを存分に感じさせる1曲なのだと思いました。

「36度5分」と「365日」の数字の掛け合わせなど、節々に思わずニヤッとさせるようなフレーズが埋め込まれているのもなかなかニクいですね。


M2. 今、咲き誇る花たちよ

新曲による華々しい幕開けの後、今ツアーからの新しいサポートメンバー、渡嘉敷さんによるリードから始まったこの曲。冬に向けてのツアーですし、セトリ入り自体は読めていたのですが、まさか2曲目に来るとは…。

ですがこの位置にもってきたのも、1曲目の『Mr.GLORY』同様に、私たちに今届けたいメッセージが詰まった曲なのだと感じました。


そして、心配されていた方も少なくないであろう2人の声の調子。1番のAメロこそ少し不安になったものの、それ以降の安定感たるや。

昨年のStar madeツアー、今年の春のNOCTURNEと小渕さんの調子が心配なライブが続き、それが少しでも良くなっているのか、正直この日参加するまでかなり不安なところでした。

ですが、この曲の2人のハーモニーを聴いて、「ああ、そんな心配は必要なかったんだな…」という安心感で胸がいっぱいになりました。

それでもこぼれる涙は もう拭わないでいい
本当の君に戻って また 立ち上がればいい


MC

ここでMCへ。

この日の埋まり具合は8~9割といったくらい。
ギリギリまで一般のチケットが残っていただけに、ガラガラだったらどうしようなんて思っていたんですが、思っていた以上に埋まっていてそこは一安心。

いつものあいさつの後、話は前日の夜の話に。

宿泊しているホテルで過ごしていると、夜中にも関わらずどこからか声出しが聞こえてきた黒田さん。その声の正体はもちろん小渕さんで、その時はコブクロの歌を聴いていたそう。でもそのおかげで今日めちゃめちゃ声が出ておりますと嬉しい報告が(でもやってることは割と迷惑なので程々に)。

その後小渕さんの「どこから来ましたか?」の問いかけに各々が手拍子で無言の念を送った後、昔小学校の修学旅行で伊勢を訪れたと言う黒田さん。小渕さんは京都に行ったとのことでしたが、すかさず「あぁ…一応九州から出るんや」という返し(九州のこと陸の監獄かなんかだと思ってる?) 。

ここでバンドメンバーの紹介。ライブではOSAKA GENKi PARK以来、ほぼ丸2年ぶりの寛雄さんに、メジャーデビュー初期(1st~3rdアルバム)のレコーディングに携わっていたものの、ツアーには初参加の渡嘉敷さん、そしてもうコブクロのライブには欠かせないラムジーさん、よっしーさん、ストリングスカルテット、福ちゃん。ただどこかノリがおかしい小渕さん。初日だからテンションが上がってたのかな?

M3. 流星

ここまでなんと予想的中率100%!

でもまぁ、冬のツアーといえば皆予想するでしょうし何も誇れることではないですね。

この曲もライブ定番曲と言ってもいいくらいになってきましたね。
実は全く歌ってないツアーって、奇跡、TIMELESS WORLD、Star madeだけなんですよね。

だから正直、この時「流星かぁ…」と思ったのは内緒。

この曲で印象的だったのは照明。
歌に合わせて天井に光が当たり、辺り一面に広がる星空。

特に奇跡ツアーぐらいから、照明での演出に力を入れるようになったと記憶しているんですが、今までにこんな天井での演出なんかあったっけ??

本当に綺麗だったので、ぜひ参加された際は上を見上げてみてください。


M4. ベテルギウス (Arrange ver.)

お!新曲!?→え????ベテル……え????


初日参加した人の反応、絶対これでしょ。
私は歌い始めるまで、「新曲やん!」って思ってました。

確かに思い返すと、節々にベテルギウス成分は混じってたんですよ。でもこんなアレンジ予想できんて…。

「この曲が雨粒と花火なんかな?」などと呑気に考えていると、黒田さんの歌いだしで

オリオンの右肩に輝く ベテルギウスはもう無いと

えええええええええ?????ベテルギウスくん???????

夏休み明けの学校で、めちゃくちゃ真面目だった子が髪を金髪に染めて来たみたいなもんですよこれ。

お母さんこんな治安悪い子育てた覚えありませんよ???

そうです、昨年のファンフェスタで久しぶりに披露されたこの楽曲が、寛雄による驚きのアレンジで帰ってきました。

いいぞ、もっとやれ。


安心してください。これから参加される皆様は、このアレンジ聴けるだけでチケット代元取れてます。

私は今後の公演、これを聴きに行きます(過言)。


ま~~~~~~~~~~~~~~~~じでかっこよすぎる!!!!!


音源化早くして。

そうそう、ちなみに毎年秋の夜空を彩るオリオン座流星群。そのピークがちょうどこの日だったんです。

会場の外で夜空に星が翔ける中、この2曲を聴けるのは、今ツアーでこの日だけ。
紛れもなく偶然だけど、非常に貴重な経験でした。

M5. Always (laughing with you.)

『流星』、『ベテルギウス』と星に関連した2曲が披露されたこのブロック。

実は、活動休止後のコブクロのツアーには今まである法則があって、それはアルバムツアーの翌年のシングルツアーでは、アルバム1曲目が歌われるというものでした。

2013 One Song From Two Heartsツアー
M1. One Song From Two Hearts

2014 陽だまりの道ツアー
En1. One Song From Two Hearts

2016 TIMELESS WORLDツアー
M1. SUNRISE

2017 心ツアー
M6. SUNRISE

2021 Star madeツアー
M1. Star Song

2022 GLORY DAYSツアー
????

Q.では、今年歌われる『Star made』収録曲は何でしょうか。


これはさすがに『Star Song』来ると思いません??

そんな予想を大きく裏切ってきた『Always (laughing with you.)』。

この曲は聴くと泣く呪いにかかっているからまじでダメなんだ……。

何度散っても 春が来るたびに咲く花があった
良い時ばかりじゃないけど ちゃんと見てくれているようで
地面に積もる花びらのような 涙と笑顔に
支えられ 僕等はそこから歩きだしたんだ

歌詞天才過ぎんか?????

この曲を作ったとき、そんな意図は全くなかったんだろうけど、色々経て聴くとさぁ……。泣けるやん。

改めて振り返ると、セットリストで最新アルバムからの選曲はこの曲だけ。それでもこの曲が選曲されたのは、それだけ2人がStar madeツアーで思い残したことがあったということだと思います。昨年のツアーの動員数はわずか3万人弱。きっと色々な事情があって、参加を断念した方もいたでしょう。そんな人に向けて歌うことで、ようやく1年越しにStar madeツアーを完結できる。そんな想いがあったんじゃないかな。

MC

先程歌った3曲の曲説に加えて、次に歌う曲の話へ。

「もうツアーでは10年以上歌っていないラブソングで…」

え?ちょっと待って????

これまずいですよ。

ここで、三重に向かう途中のこの人のツイートを振り返ってみましょう。

このツイートの2枚目の画像を見てほしいんですが。

これほぼ確定で死ぬやつじゃない??
5/9 該当してるよ?



小「この曲は優しくて…」




ちょっと待って。変な動悸してきた。



小「恋のね、恋心の…あっ、言っちゃった!」

場内爆笑。

私は無。
だってこんなの処刑台を一歩ずつ登らされてるのと一緒ですから。
なーーーんも笑えん。

M6. 恋心

さぁ、出棺です。


この曲への想いを語ると、こっから1万字くらい昔話するので省きますが、この曲まっっっじで刺さっちゃうんですねぇ…

ず~~~~~っと泣いてた。

実は2014年の陽だまりの道ツアーでも歌われる予定だったのですが、『Saturday』に変更。その後は2018年のONE TIMES ONEツアー 広島公演2日目の日替わり曲でしか歌われていませんでした(よりによって1日目参加してたのほんと何?)。

10年越しのとてつもない遠距離恋愛でした。
しかもこれが今の声で聴くと響きが全然違うんだ…。


早くも涙腺と情緒が崩壊してるんですけど、果たして今日生きて帰れるのだろうか…。

会いたくても 会えなくて
声が聴きたくて
電話越し 嫌われたくはないから
こんなにも好きな気持ち 伝えたりはしない

M7. 恋愛観測

なんとか蘇生

暗転中に2人は花道の両端に移動。

まさか11年間封印されてきたこの曲が音源化されて、再びツアーで聴ける日が来るなんて誰が予想できただろう。


シングルに収録された、2011年の真駒内の音源は特別です。あの曲の中にはまだあのドラムが鼓動していて、2人の声もとても活動休止を控えているとは思えないくらいの調子で。

それでも私は2022年の2人の声でこの曲を聴きたかったんです。きっともうこのツアーでしか聴けないだろう曲、でもこれで十分。

「ごめんね」に代わるような 言葉を探しながら
結局 長々と自分を正当化したりしたって
僕には届いてる 君の心の瞬きが
うらはらに輝く光が

M8. あの太陽が、この世界を照らし続けるように。(Arrange ver.)

昇天。


ピアノと、ハープのみの静かなアレンジから始まったこの曲。

「どんな悲しみにも…」

あぁ、空気が変わるとはこの事なんだなって。忘れもしない、2019年のATBツアー 京セラドームファイナル。『未来』が終わり、ドラムカウントの後にこの曲のギターが聴こえたとき、会場にビリビリっと衝撃が走ったのを。

この日は、そのギターはお休み。それでも黒田さんは、歌声だけで、このワンフレーズだけで、会場を支配してしまった。


いつもの『あの太陽…』が命に代えるくらいの愛を歌っているとすれば、この『あの太陽…』は何もかもを失ってしまった後の悲痛な叫び。

魂を削るような、絞り出すような歌から、か細くとも、芯は確かな歌へ。


2011年のあの太陽ツアー、2014年の陽だまりツアー、2018年のファンフェスタ、ONE TIMES ONEツアー、2019年のATBツアー、この歌を歌う回数も徐々に多くなってきた。それでも尚、最高到達点を更新し続けてくれる。

一体、黒田さんの歌はどこまで進化するんだろう

去年のStar madeツアーでも、『卒業』や『露光』の表現力に驚かされた。
今年のNOCTURNEでも、ツアーを経た成長を感じさせてくれた。

それでもまだ期待を超えてくれるのか。

泣いた。なんて簡単な言葉で片づけてしまいたくないのだけど、それでも涙は出るんだもの。

心のまま生きてゆけば 時に人はぶつかり合うけれど
その魂に刻まれた模様はきっと 美しきヒビとなる

MC


M9. 時の足音 (Arrange ver.)

あ~~~~沁みるんじゃ~~~

『Always』といい何なん?まだ25周年ツアーじゃないよ?

この曲は、ストリングスの演奏から。そして原曲ならイントロの後半を地盤から支えるピアノが前面に押し出されたアレンジに。

ここまでアレンジがガラッと変わっているのに、曲から伝わってくることは変わらない。これは簡単なことでないし、それを可能にする小渕さんや寛雄さんのアレンジ力に感服です。

20周年の宮崎と、ATBで大号泣をかましたことが記憶に新しいこの曲ですが、こんなに早く再びお目にかかるとはねぇ…。


M10. Days

今回のツアータイトルでもあるこの楽曲。

ただただ、2人の歌声になぎ倒されました。

もちろんNOCTURNEでの初披露も聴き、そこでのシンプルなアレンジもすごくよかったけど、ストリングスとドラムが加わるだけでこんなに印象が変わるんだね。

そして大サビはアカペラで

コブクロの歌声って、2人合わさると100にも1000にもなるなっていうのは普段よく感じることです。でもこれは、ハーモニーを武器にするアーティスト全員にいえることで、コブクロだけがそうだとは思いません。

ですが、唯一無二だと思うのが、「1×1=1」になること。元々の声質が全く違う2人が一緒に歌って「1」になる。こんなことができるアーティストは今まで他に見たことがないし、果たして居るんだろうか。居ないでしょ。


そう思わせてくれるくらいこの日の歌声、すごかったんです。

(何でもかんでもスタンディングオベーションするの嫌いなのでしなかったけど、それに値するくらいの歌唱でした)

あとさ、『時の足音』の大サビがこれで

誰もが一人 一つ
一瞬 一秒 一度きり 巻き戻せない時を
躊躇わず 生きてゆける そんな出逢いを 探してる
一人 一つ 一瞬 一度きり
出逢えて よかった

『Days』のラストがこれ。

傷ついて 傷つけ合って
許し 愛し 戦って 讃え合い
また手を取り合おう 明日へと
Glory days , glory days , glory days

なんか似てるよね。


え?似てないって?

MC

先程の2曲の曲説の後、小渕さんの話を褒める黒田さん。

「俺ももっと言葉を大切にしていたら、『グッとフレーズ』呼ばれたんかなぁ…。」と初日前日の回への出演を早速いじりはじめました。

それに「黒田さんも『DOOR』で呼んでもらえるかもよ」と返すも、少し上から目線の発言が気に食わないご様子。

そこから話はオンエアの内容に。
「涙」という字には「戻る」が含まれているという話を番組側が気に入ってくれたらしく、土田さんも「金八先生を超えましたね」と言ってくれたそう。

すかさず「小渕さんは目から出たものが目に戻っていくんですか?」と茶化す黒田さん。

またオンエアはされなかったようですが、「泣」に「立」が含まれており、「本当の自分に戻って また立ち上がればいい」という『今、咲き誇る花たちよ』の歌詞ができたという話もされていました。

この後にされていた黒田派と小渕派の話が大ウケだったんだけど、他の方もTwitterやインスタにレポされてそうだから書かんでもいいか…


M11. 雨粒と花火 (新曲)

盛り上がりコーナー1発目は、小渕さんのブログでタイトル、歌詞が先行公開されていた新曲ですね。

この曲の感想は一言でいえば

くっっっっっっっっっっそ好き


『白雪』が好きな人であれば間違いなく好きになると思います。

手拍子は普段の裏拍子の倍のリズムで叩く方があってる気がしました。

この曲はものすごくストーリー性がしっかりしていて、この曲に至るまでの前日譚やアフターストーリーなんかもついつい考えてしまうのですが、そこを書き出すととても収まらなくなるのでこのへんで。

「花火」をテーマにした曲自体は数え切れないほど存在しますが、「雨」との取り合わせが小渕さんらしいですよね。

よく打ち上げ花火のことを「大輪の雫」なんて表現しますが、その一滴一滴が散っていく時の様子を雨と重ねたのかな…なんて。

この恋は もう 火の着かない導火線
千切り捨てた火種は 死んじゃいない

あんま歌詞出すの良くないだろうけど、どうしても触れたかったのがココ

火が「つく」は「付く」、「着く」、「点く」と様々な字があるんですが、どうして小渕さんは「着く」を選んだのかなということ。

色々仮説はあるんですが、「蜜蜂」を「密蜂」とする小渕さんですから、何の思惑もないことも全然ありそう。その場合、すっごく恥ずかしい深読みオタクになっちゃうので胸の中に秘めておきます。

そしてこの曲の素敵なところは余韻。
バチバチに盛り上がった曲が終わった後、会場の上に花火が上がるんです。
それがなんときれいなことか……ぜひ当日をお楽しみに!


M12. ストリートのテーマ

そんな余韻に浸る隙も与えず始まるこの曲。
有観客での披露はなんと20周年の宮崎以来4年ぶり

声出しができない状況でのC&R曲(『ストリートのテーマ』や『Moon Light Party!!』)は難しいのではと勝手に想像していましたが、どうやらそれは杞憂でしたね。

今年は声が出せないということで、代わりに行われたのが手拍子でのコール&レスポンス

なるほど、パンフのハリセンはこのためだったのか

しかし、三重は所持率1割にも満たないくらい…(私も使うつもりがなかったので持っていきませんでした)だったので、今後はどうなんだろう。

「朝まで僕らと一緒に 歌ってくれませんか」のリズムに合わせて全員で手拍子。

さすが初日だけあって、私たちの事なめないでくださいよと言わんばかりに揃ってる!と思いきや、長さが2小節から4小節に切り替わった途端グダグダに……笑。

これから参加される皆さんは、これから言う合言葉を覚えておくときっと役立つでしょう。

「小渕はそんなにちっちゃくない 黒田がでかいだけ」
「大谷選手と一緒 スタン・ハンセンと一緒」

後半はバンドメンバーと黒田さんがレスポンス側を担当することで、疑似的にC&Rに。

昨年のStar madeツアーはほとんどアルバム収録曲からの選曲で、こういったライブ定番の盛り上がり曲がなかったこともあり、いつも以上にこんなに底抜けに明るい曲が聴けて嬉しかったなぁ。

M13. 神風

この曲も有観客ではATBツアー以来3年ぶり。
実は『轍』に次いで、ツアーのセトリに入らないことの方が少ない曲なんですよね。

やはり周りの練度も高く、変則手拍子やハートも難なく対応されていました。

んー…これだけです笑。

この辺りは頭を空っぽにして楽しんでいたので、実はほとんど記憶に残ってないです。

M14. この地球の続きを

そして本編ラストはこの楽曲。
曲が始まる前に、白い法被を着た小渕さんによる振り付けの練習から。

といっても、例の募集がかけられていためちゃくちゃ難しいダンスではなく、「こんにちは」の「は」に合わせて両手で輪をつくるだけの簡単なお仕事

やることは『tOKi meki』より断然楽なので、そこまで気を張らなくても大丈夫です。

というかですね、

この曲生で聴くとばりかっこいい


ドラムやギターが原曲以上にバリバリ鳴っているので迫力もありますし、ポイントは小渕さんによる太鼓演奏

  • 原曲でも1番が終わったタイミングで、太鼓の音が聴こえると思うんですが、あそこを小渕さんが叩かれます。勝手にラムジーさんがするのかと思ってた

しかもですね、めっちゃ上手い。

私は経験者でもなんでもなく、体育祭の応援合戦の時に和太鼓を叩いたことがあるくらいのただの素人なんですが、その時に分かったのが音を響かせる難しさなんです。

ゲームセンターにある「太鼓の達人」は手だけで叩いても反応しますが、実際のものを叩き、さらに音を遠くまで響かせようとしたときに必要なのが腕から肩にかけてのしなやかさ。

これが個人的に尋常じゃなく難しかったのですが、小渕さんはそれを難なくできている……。

どの楽器演奏させてもうまいんですから、ほんと恐ろしい人ですよ。

もしかしたら、実家に居るときに触る機会があったのかもしれませんね。

予想以上の盛り上がりで本編終了。

大体このぐらいで19時40分くらいだったかな?

アンコール

対の法被を着て登場する黒田さん。そして顔T。

と思いきや、髪短くなっとるやん!!

ATBの時も、「UZU」だの変なの作ってましたが、まさかの。

小渕さんは確かこれだったかな。

今回種類が多いせいで、2人とおそろいを狙うのは相当難しそうですね。

En1. YELL~エール~

コブクロのメジャーデビュー曲でもあるこの楽曲。

インディーズ時代はギター1本と2人の歌声だけだった曲に、ベース、ストリングスと徐々に音が重なることで、今まで以上に言葉が伝わっていくようなことを感じたそう。

そして、その時にドラムを叩いていたのが、今ツアーでドラムを担当される渡嘉敷さんでした。

そんな縁もあって選曲された1曲ということでしょう。


大サビの2人の掛け合いのパート。

2018年のOTOツアー、2019年のATBツアーと、もうそんな心配は要らないって分かっていても、あの時のMステが頭をよぎってハラハラしてしまう。

でもこの日はすごいよく出てた。

2人の声がぶつかり、調和する。その姿がここ最近のライブでなかなか見られなかったけど、ようやく見れた。ただそれだけで嬉しかった。


En2. 足跡 (新曲)


"会えなくなるのは この世界だけ"

直前のMCでこの曲ができた経緯について語られました。

まずは「命」について。とても印象的だったのは、「もし命が消えないとしたら、人を好きになるってこともないかもしれないし、言葉も生まれないかもしれない」という言葉でした。

私にはまだ親しい人を亡くすという経験がないけれど、小渕さんは若くからそれを経験し、言葉に変えてきました。そんな彼が言うからこそ、その言葉には重みが生まれる。

そして、小渕さんの愛犬のロックが不治の病に侵されてしまったということ。それが判明したのはツアーの2~3週間前のことで、少しずつ治療をし、現在も元気で過ごしている。でも感じたのは、必ず「居なくなる」ということ。

命が居なくなってから気づくこともあるけど、まだ元気でいるうちに命が教えてくれたことを歌にしたい。そうすることで、歌の中でずっと生き続けてくれるから、と。


これ歌詞ダメだわ。

こんなん泣かずに見れんて。

ライブ中ももちろん泣きましたよ、ええ


で、そこからライブが終わって、帰る電車の中で歌詞カードを見たときに号泣しました

誰だよ、ラブソングかなとか言ってたの。
この歌に込められた感情って、「愛」という言葉だけでは言い表せないんですよね。

今まで過ごしてきた日々の追憶、別れを待つしかないもどかしさ、後悔、決意……ペットを亡くした経験がある人は共感できる部分も多いんじゃないかな。

おわりに

ということ、新曲3曲を含めた全16曲で、ツアー初日は締めくくられました。

改めて、セットリストを振り返っておきましょう。

KOBUKURO LIVE TOUR 2022 "GLORY DAYS"


M1. Mr.GLORY (新曲)
M2. 今、咲き誇る花たちよ

M3. 流星
M4. ベテルギウス (Arrange ver.)
M5. Always (laughing with you.)

M6. 恋心
M7. 恋愛観測
M8. あの太陽が、この世界を照らし続けるように。
      (Arrange ver.)  

M9. 時の足音 (Arrange ver.)
M10. Days

M11. 雨粒と花火 (新曲)
M12. ストリートのテーマ
M13. 神風
M14. この地球の続きを

En1. YELL~エール~
En2. 足跡 (新曲)

こうしてみると、年代にとらわれない、かなり自由な選曲がされていることが感じられると思います。

シングルツアーならではの、その時に伝えたいメッセージにあふれた曲たちで、例年に比べると曲数は少ないのですが、満足度は非常に高いと思います。

2か所目となる大阪公演までは、日替わり曲の有無等は確認できませんが、正直無さそうかな…?


私は今回、埼玉公演以外全て参加する予定なので、この後も2人がどのような進化を遂げ、GLORY DAYSの先に見えるものを見守っていきたいと思います。

ぜひこれから参加される皆様も、参加する予定では無かった会場に足を運ぶと、意外な発見があるかもしれませんよ。

でも三重は正直やめてほしいな。

三重県民の方はね、すごくうれしかったと思うんだけど、遠征民にとってはなかなかハードな旅でした…。

この記事を書いていれば、いよいよ大阪公演も間近に。
楽しみだ~~~~~~!!





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